2023.12.21

【ブログ】腎臓を患った愛猫・かいくんの闘病とお別れ。

あっという間に年末が近づいてきました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

お店も年末やお正月の準備で大忙しですが、
振り返れば個人的に今年は、本当に色々ありました。
特に心に残っているのは、
長い間一緒に過ごしてきた子たちとのお別れや闘病が続いていることです。

【参考ブログ】長寿猫のクロ(推定20歳)虹の橋を渡りました。

【参考ブログ】ノルウェージャンフォレストキャット・アクアのFIP闘病記①(現在進行形)

【参考ブログ】ノルウェージャンフォレストキャット・アクアのFIP闘病記②(現在進行形)

ワンちゃんやネコちゃんの寿命は人間の数分の一。
人間より早く年をとって病気になったり、お別れが来るのは飼うときからわかっているのです。

私も、たくさんの子を見送ってきました。
それでも毎回心が大きく揺さぶられ、悲しみに沈んでしまいます。
今回は愛猫「かい君」が病気になっても命の限り生きようとした軌跡を、皆様に読んでいただければと思います。
闘病記ですので、辛い描写もありますが、もしよろしければ小さな命が懸命に頑張った様子を知っていただければ嬉しいです。

食いしん坊のかい君

我が家の重鎮だった「アロハ」の息子「かい」はアメリカンショートヘアの男の子です。

アロハは2年前に15歳で亡くなり、そのあとはアロハの後継として我が家のリーダー的存在でした。

かいは生まれてすぐに、母猫がかいの首をつかんで移動させるときに強く噛んでしまい、首に細菌が入りコブ状に腫れ上がり慌てて病院に連れて行きました。

当時、助からないかもしれないと言われ数日、病院に通ったのを覚えてます。

その後回復して、獣医師さんに生命力ありますねと伝えられたのを今でも覚えてます。

そういうこともあり、かいと、一緒に生まれた姉のレアを家にのこしました。

かいは、甘えん坊で、本当にいつも温和で怒ることもありませんでした。

そして食べることが大好き(笑)
とにかく食べたい子でした。
食べ物の袋のカサっという音をさせると2階にいても飛んできていたぐらいです。

でも、美味しくないものは嫌いでしたので、
我が家のヘルシーアニマルズ商品開発の試食係リーダーでした。

腎臓を患って…

そんなかい君ですが、今から3年前、13歳の頃から腎臓の数値が高めになり、2~3週間に1回の頻度で病院に通い、血液検査を継続してきました。

ネコちゃんはシニアになると腎不全を患う子も多いです。
腎不全とは、腎臓が何らかの理由でダメージを受けて十分に働かなくなる状態です。

そこでかい君の場合、1週間に1〜2回の点滴を病院で受けながら、液体たもぎサプリと液体酵素サプリを約3mlずつ1日に1~2回与えることにしました。

それまでもサプリを与えていましたが、液体に変更。
その理由は、飲みやすく、即効を求めているからです。

2023年7月の血液検査では、尿素窒素56.8/CRE3.68  (正常は17.6-32.8/0.90-2.10)と
腎臓系が高めの数値で来ていました。

CREとは血漿クレアチニン濃度のことで、腎臓にトラブルがあると数値が上がります。
しばらくはいつも通り過ごし、様子を見に病院に通う日々でしたが、10月12日 尿素窒素79.2/CRE4.29 と数値がポンと上がりました。
気温、気圧の関係があるので季節の変わり目は要注意だと思い過ごしていました。

そして1週間後の10月20日の血液検査では、尿素窒素136.9/CRE10.82と数値が激しく上昇しました。
当日かいは食欲も普通にあり、トイレもいき 顔つきもいつもと変わらずだったので、そんな状態になっているとは気づきませんでした。
先生も「顔つきも悪くないから間違いだと思い、2度血液検査をした」と言っていました。

しかし「これは入院した方が良い数値です。これで食事ができていることが不思議です」と言われそのまま入院することになりました。
かい君は性格的に小心なので、入院することが何よりストレスになりそうでとても心配でした。

自宅での闘病生活

10月21日の検査ではさらに数値が悪化し、尿素窒素151.0/CRE11.91に。
まだ一段上がってしまったが、病院でもご飯を食べていると伺い驚きました。

先生は「本当に信じられない。この数値でご飯も食べて動けることが今まで見たことがない」とおっしゃってくださいました。
この数値だと、いつ発作が起きてもおかしくないよと言われましたが、退院して21日は自宅で様子を見ることにしました。

いつどうなるかわからない中で、万が一は自宅でと決めていたからです。
長く一緒に生きてきた中で、かいもそれを望んでいると感じていました。

そこで先生と相談し、通院で治療を進めることにして、自宅で毎日点滴をスタートしました。
そこからは一進一退の闘病が続きました。

10月22日 尿素窒素194.5./CRE15.56 また上がりました。
でも食事はしっかり食べてくれているし、おしっこも出ていました。
食事は、ウエットで腎臓ケア、AD缶、魚をボイルしたものに炭を混ぜて与えていました。酵素+たもぎ液体 1日20mlを服用。

10月25日 尿素窒素114.9/CRE7.21 急に数値が下がりましたが、理由はわかりません。酵素+たもぎ液体 1日20ml
この日から高いところへ飛び乗らなくなってしまいました。

10月28日 尿素窒素105.5/CRE6.57 また少し下がってくれました。
酵素+たもぎ液体 1日20ml
あと一息で2桁だと少し期待を持てました。

11月1日 うんちがかなり柔らかくなってきました。
病院はお休みなので自宅で様子を見ました。食欲は普段通りありました。

11月2日 尿素窒素163.1/CRE12.85 

11月3日 尿素窒素189.4/CRE13.70 また上がりました。
少し食欲落ちてきましたが、ごはんは食べてくれていました。

先生からは「本当に食べて動いてくれているのが信じられない数値ですよ」と言っていただきましたが、歩き方が少しフラつくようになりました。高いところにはもう登らなくなりました。

11月4日 歩くときふらつき、左足を引きずって歩くようになりました。

食欲も徐々に落ちてきました。

11月5日 尿素窒素232.9/CRE16.92 それでも食べて動いてくれていました。

11月6日 自宅で点滴 かなり食欲は落ちてきて、酵素+たもぎ液体 1日10ccを服用。

ヒルズの療養食である「AD缶」に魚のペーストと炭を混ぜてシリンジで与えていました。

後ろ足 両足に力が入らないのか?歩けなくなりました。

でも手で体を動かし、自分でトイレに行きましたが、トイレに入って出てこれなくなりました。
この日から大好きなお風呂場にずっといたいと訴えて、1日中ほぼお風呂場で過ごすようになりました。

かいもお風呂場が一番好きな場所でしたが、父のアロハもお風呂場が一番大好きな場所でした。
やはり親子は好きなものが似るのか?と思いました。

11月7日 自宅で点滴 かなり食欲は落ちてきて、酵素+たもぎ液体 1日10ml
食事はAD缶に魚のペーストと炭を混ぜてシリンジで与えました。
やはり両足は動かないのですが、手で体を動かし、自分でトイレに行こうとしていきます。
しかしトイレに入るのですが出てこれなくなりました。
1日中お風呂場で過ごす。気分良さそう。

11月8日 10月22日から夜は一緒に寝ていました。
すると決まって朝5時ぐらいに、手で顔を触ってきて起こされます。

今までは、まずはご飯、そして水道で水遊びがルーチンでした。
この日は、朝起こされ、お風呂場に行きたいと訴え・・・・ずーっとお風呂場にいました。

朝から何も食べないので、少しずつ酵素とたもぎをシリンジで与えました。
トイレは自分でなんとか行こうとして行きました。

夜18時ぐらいにリビングに連れてきて仕事のおつきあいをしてもらっていたところ、19時ぐらいにおしっこをするとえびぞるぐらいに痛がるようになりました。

身体をさすり、手足を軽くマッサージしながら大丈夫だよと声をかけていたところ、
19時30分ぐらいにまた先ほどと同じ状況に…。

抱っこして大丈夫大丈夫と撫でていたら、
19時33分 また、えびぞり痛がりさすっていたら意識がなくなり瞳孔が・・・・

本当に一瞬の出来事で何が起きたのか???分かりませんでした。
まだ逝かないで・・・と声をかけても静かに眠ったままでした。
振り返ると、苦しんだ時間が本当に短かったと思うとそれだけが救いです。
かいはとても静かに、穏やかな顔で眠りについていました。

いつもお別れがあった時に、自分は本当に無力だと感じます。
そしてもっとできることがあったのでは?と後悔に陥るのです。
腎臓の数値が高値を振り切ってからも、ごはんを食べてくれている様子を見て、かいは私に「頑張るよ」と言ってくれているのだと感じていました。

好きなこと「食べること」、趣味「食べること」。
あん、クロワッサンも好きだったね。笑

食べるものを開ける音が聞こえるとどこからでも飛んできたね。
それぐらい食べることが大好きでした。
どれだけ具合が悪くても食欲を忘れないところが、かい君らしくて可愛く、嬉しく感じたものでした。

お父さんのアロハが2021年に虹を渡って 我が家のリーダーは息子のかいへ・・・・
またも我が家は、リーダーを失ってしまいました。
朝早く、優しい手で顔を撫でて起こしてくれるのも今はなくて、寂しい毎日です。

最後まで諦めないで食べて生きようとする姿、本当に勇気づけられました。
改めて教えてくれたね。
どんなに辛くても諦めないで前を向いて歩くこと。
まだまだ辛い気持ちは消えませんが、私もなんとか前を向いて進もうと思っています。

でも、とても寂しいし、もっとできたことがあるのでは??と日々考えてしまいます。
その気持ちはずっと消えないでしょう。
たくさんの愛犬・愛猫に 健康で20歳目指してもらえるように・・・・
ヘルシーアニマルズにこの思いを生かしていこうと思います。

かい君、16歳8ヶ月 頑張ってくれました。
長い間、幸せな時間をありがとう。