【ブログ】長寿猫のクロ(推定20歳)、虹の橋を渡りました。

2023.10.16

朝夕はすっかり寒くなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
東京も11月並みの気温の日があったようです。
季節の変わり目、人間もワンちゃんもネコちゃんも体調を崩しやすいので、
お互い暖かくして過ごしましょうね。

さて前回、うちのアクア君(ノルウェージャンフォレストキャット7歳)が
難病のFIPで闘病しているというお話をブログに書かせていただいたところ、反響をいただきました。

闘病のお話は、読んでいるほうも悲しくなるかもしれない内容ですので、書くかどうか迷ったのですが、暖かいお言葉をいただき、書いて良かったと思えました。
同じ病気でお悩みの飼い主さんに、少しでも何かの情報提供となれば嬉しいです。

実はもう1つ、我が家には今年になって大きな悲しみがありました。
それは5月のことで、しばらく前なのですが、思い出しただけで悲しくなるので、文章にできるまで長い時間がかかってしまいました。ごめんなさい。

以前ブログでもご紹介した、野良ちゃんからうちの子になったクロ(推定20歳)が虹の橋を渡ったのです。
長い時間を一緒に過ごした子でした。
クロの闘病のお話、悲しい内容もありますが、私同様にワンちゃんネコちゃんを愛し、一緒に暮らしている皆さんに、クロの頑張った軌跡を読んでいただければ嬉しいです。

オスには珍しい乳腺腫瘍に…

クロは、私のブログから抜粋して作ったリーフレット「虹の橋を渡ったみんなが背中を押してくれた」の表紙写真に映っている黒猫です。


元々は、時々うちのベランダに現れる野良ちゃんだったのですが、喧嘩をしていたのか、よく血まみれの怪我をしているため、心配になってうちの子になってもらった子です。

昨年(2022年)、オス猫には珍しい乳腺腫瘍と診断されてしまいました。

リーフレットの中でも「乳腺腫瘍のクロ」として登場していますし、昨年はブログに出会いから闘病中までのことを書かせていただきました。

【参考ブログ】術後も順調!超高齢オス猫の珍しい乳腺腫瘍(2022年12月のブログです)



クロが乳腺腫瘍と診断されたのは昨年(2022年)7月。
男の子には非常に珍しい病気です。
クロはお外の出身なので、正確な年齢はわかりません。
様々な要素からの推定年齢は当時で18~19歳。
人間でいえば100歳近いご長寿です。

ですから獣医さんからは「手術をして年齢的にも術中に亡くなる可能性もある、
また、傷口が塞がらない可能性もある。
もし手術がうまく行っても1週間、1ヶ月の可能性も高い」と説明を受けた中の手術でした。
男の子の乳腺腫瘍は100%近く悪性だからです。

術後の目ざましい快復

前回、ブログに書かせていただいたその後です。

おかげさまで術後、経過はかなり良好でした。
植物発酵酵素やたもぎ茸サプリ、貧血対策にレバーサプリも併用して体調を回復してゆきました。

それでも腎臓も悪く、慢性腎不全もあるので、2022年12月の年を越えるのは難しいかも?と言われており、覚悟だけはしていたのですが、その不安もよそに2023年の新年を迎えることができました。

食欲も旺盛、年齢の割に考えられない元気さで、自分のベッド(高さ約30センチ)へジャンプして飛び乗る元気さ!

主治医の先生も「ここまで頑張ってくれると医療の力を超えた生きる力の所業です。神々しく感じますね」と笑いながら、病院に行くたびに言ってくれていました。
クロが穏やかに過ごしてくれていることで、私も安心して一緒に幸せな時間を過ごすことができました。

最期まで懸命に生きました

しかし、元々が人間でいえば100歳近い高齢です。

病気によって少しずつ体力が消耗していたようです。

3月後半には、呼吸が早くなる日が多くなってきました。
そこで3月30日、自宅に酸素ハウスを設置しました。
でもクロは中に入ってくれないので、お口に当てるマスクタイプで対応することになりました。
酵素サプリ、たもぎサプリ、点滴は欠かさず毎日与えていました。

1か月後、4月22日には自分でうんちを力を入れて出せない状況になってしまいました。
そうなると食欲が落ちます。
食欲が落ちるとお通じも少なくなり、便秘になるという悪循環です。
この日からは週1回、病院でうんちを出してもらうことになりました。

5月1日からはベットに上がれなくなり、左足をひきずる感じで歩くのも大変そうでした。
食事もペーストフードをシリンジで与えていました。
5月5日 お水は自分でガブガブ飲みますが、自力では歩けなくなりました。
おしっこをする時にえびぞる感じで痛そうにしていました。
5月8日 鼻詰まりで息が苦しそうになり、夜から口呼吸となりました。
ずーっと酸素マスクで酸素を送っていました。

そして5月10日 14時57分 クロは虹の橋を渡りました。


クロからは、最後までものすごく生きようとする力を感じました。
外猫から家猫になり、新しい子をむかえるたびに教育、お世話をしてくれました。
本当クロに出会えて感謝です。たくさんのことを教えてもらいました。
最後まで諦めない生きる力。何度思い出しても涙が出てきます。

今までたくさんのワンちゃん、猫ちゃんとの別れを経験してきましたが、
そのたび悲しみとともに「今までありがとう」という感謝が湧き出てきます。
いつかまたどこかで会えると信じ、
それまで私も彼らのように一生懸命に生きていきたいと思います。

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