2023.10.04

【ブログ】ノルウェージャンフォレストキャット・アクアのFIP闘病記②(現在進行形)

前回、私の大切な家族、ノルウェージャンフォレストキャットのアクア君(7歳)がFIP(猫伝染性腹膜炎)と診断され、治療を受けていることを書かせていただきました。本日は、その後編です。
同じ病気でお悩みの飼い主さんに何かのお役に立てばとブログを書きました。

前篇をお読みでない方はぜひこちらもご覧くださいね。

ノルウェージャンフォレストキャット・アクアのFIP闘病記①(現在進行形)

調子の悪いとき、点滴にもずいぶん助けられました。

投薬を開始

前回も書きましたが、FIPのお薬は、日本未認可の「MUTIAN」というものが最も普及しています。
札幌でそれを扱っている病院はたった1件です。

なぜ、そこまで取り扱いが少ないのだろうか?
私もとても気になって色々調べました。

その理由はまず、FIPの症例がとても少ないということ。
原因となる「猫コロナウイルス」に感染している猫は多いのですが、FIPはウイルスが変異によって強毒化することで発症するため、ウイルスを保有していても発症しない子が圧倒的に多いのです。
それなのに、MUTIANの有効保存期限は短いということです。
もし獣医さんがせっかく在庫を保管していても、FIPの猫ちゃんが来なければお薬が廃棄になってしまいます。
そのリスクが高いため、取り扱い病院が増えない、という事情もあるようです。

MUTIANは錠剤ですので、簡単に自宅で与えることができますが、与え方には1つルールがあります。
それは84日間同じ時間に飲ませるということです。前後30分の誤差はOKなのですが、もしそれ以上時間がずれた場合、効果が減ってしまいます。
なので毎日21:30を投与の時間と定め、絶対にその時間には家に帰っていられるようにスケジュールを調整しました。

そして副作用などの説明も受けて、投与を開始しました。
MUTIANの副作用としては、肝機能の低下や下痢・嘔吐などの消化器症状が現れることがあるそうです。
また、顔周りが脱毛したり、耳が垂れるなどすることもあるそうです。

当時、アクアは水も飲まなくなり、うんちもでなくなり、エコーで調べると腸がうまく動いていませんでした。
そのため、腸の動きが悪くなると厳しい状況になったり、他の病気も併発する可能性も考えられました。
そこでお薬と同時に朝、夜の点滴、腸の動きをよくする薬もスタートしました。

最初の2週間

7月3日にお薬をスタートして、様子を見ていたところ、しばらくは食欲もなく、元気もない様子でした。
腸内環境が良くなり、うんちもちゃんと出るように、サプリは液体タイプの植物酵素を中心に与え続けました。

数日後の7月8日ようやく食欲が戻り、うんちが出ました。
この時は本当にほっとしました。
その後、7月11日まで食欲にムラがありました。日によって食べる日もそうでもない日もある感じでしたが、食べることで少しずつ体重3.75キロまで戻ってきました。

そんな感じでまずは2週間、薬の投与を続けました。
最初の2週間が重要と聞いていましたので、容態が急変しないか…大丈夫かな…といつも緊張していた日々でしたが、
2週間後ぐらいから本格的に食欲も戻り、元気も安定してきました。
そこで病院で再検査、血液、エコー検査を受けたところ、炎症反応も低下、タンパクも標準値よりは高いですが、低下していたのです。
病院で「もう命に関わることはないと思う」と告げられ、毎日の緊張感から少し気持ちが楽になりました。

食欲、体重が回復!

その後は約2週間ごとに病院に検査通院しました。
食欲も戻り、順調に体重も3.4Kから3.75→3.9→4.05→4.12→4.21と増えていきました。
そして同時にお薬の量も増えました。笑
なぜならMUTIANは体重に合わせて投与量が決まるからです。

8月17日 顎下、お腹の辺りの毛が薄くなったことを発見しました。
かいている様子もたまにありましたが、それほど痒がっている様子もなく、肌を傷つけるほどはかいていません。
念のため病院にて検査しましたが、菌の繁殖は見られませんので、おそらく薬の副反応かと思われました。しかし幸いなことに、他の副反応はあまり出ませんでした。

投与期間が無事終了!

MUTIANは84日連続で投与を行うのですが、最終日は9月25日でした。
途中で投与時間がずれたりしてノーカウントになることもなく、無事に85日間の投与を終えました。
最終的にアクアの体重は4.2キロまで増えてくれました。

お薬を止めてまずは3日間経過を観察します。
元気がなくなったり、食欲がなくなったり、お通じに異常がないか。
幸い、アクアは特に問題はありませんでした。

3日間で大丈夫なら、次は1か月が山ということです。
その間問題がなければ、1年間は大丈夫だと言われました。

もちろんその間も1か月に1度通院し、診察を受けなければなりませんが。84日間お薬を服用しても食欲がなかったり、血中のタンパクや炎症反応が下がらない子は再発しやすいということですが、アクアは食欲もあり、血中の値も問題がなかったので、このまま大丈夫であることを心から願っています。

飼い主としては、油断はできませんが、一旦胸をなでおろしたところです。
本当に、FIPは恐ろしい病気です。今のところ、発病を予防する手段がないのが残念です。
今後も、何か気づいたことがありましたら皆様にシェアしますね。

【10/16、追記です!】
その後、アクアの定期通院の際に獣医さんとお話しました。
この病気の回復には、免疫力を常に高めておくことも大切だそうです。
日ごろからたもぎ茸サプリや酵素サプリを与えているという話をしたところ、それはとても良いと言っていただきました。
アクアの場合、たもぎ茸サプリも酵素サプリも1日に10~15グラム(朝夕2回に分けて)与えています。
他にも体を冷やさないなど、免疫アップに気をつけて生活しています。
同じ病気でお悩みの方は参考にしていただければ幸いです。