2024.05.06

【ブログ】マダニは厄介な感染症の媒介者。お散歩のときは対策を!

暖かくなってお散歩の楽しい季節になりました。
北海道も桜の季節となり、公園や河川敷などの桜の名所に行くと
ワンちゃんと一緒にお散歩を楽しんでいる方も多くいらっしゃいます。
キャンプやバーベキューなど
ワンちゃんを連れたアウトドアレジャーにもいい季節ですね。
北海道ではこの時期山菜取りに行く人も増えています。

でもお帰りの時には注意が必要な季節になってきました。
そろそろ厄介なマダニが本格的に活動開始しているからです。

マダニは咬まれると痒かったりするだけではなく、
犬バベシア症などの
様々な病害を媒介されることがあります。
貧血で悩んでいて、
調べたら原因がマダニだった!ということもあります。
今日はアウトドアの季節が本格化する前に、
マダニの病害と対策について知っておきましょう。

マダニってどんな寄生虫?

マダニはダニの一種で、日本ではどこにでも生息しており、いろいろな種類があります。
マダニは森林や草地など屋外に生息する比較的大型のダニで、
室内に住んでいる小さなダニ(コナダニやヒョウヒダニなど)とは種類もサイズも異なります。

マダニは人や動物の血液を栄養源としていて、
幼虫⇒若虫⇒成虫のいずれも吸血するやっかいな虫です。
幼虫や若虫は血液を成長のための栄養源とし、成虫は産卵のための栄養源としています。

マダニと一言で言っても品種はいろいろ、
日本全国に様々なマダニが住んでいます。
例えば北海道でヒトから吸血するのは、主にヤマトマダニとシュルツェマダニの2種類で、
主に雌の成虫が吸血します。
吸血前は3mm程度ですが、吸血すると大きくふくれあがって10~15mm程度まで巨大化することがあります(怖い!)

多くは3~11月ごろに活動しますが、全国には冬季も活動しているマダニがいます。
獲物を待ち伏せる行動や吸血行動がなかなか粘着質で怖いので、ぜひ読んでいただきたく、
以下、北海道のホームページから引用いたしますね(;^ω^)

「枯れ枝や植物の葉の先端などで吸血源となるヒトや動物が通りがかるのを待ち伏せしています。また、動物の呼気(二酸化炭素)に誘引されます。
動物やヒトの体に乗り移ると、蚊の様にすぐに刺すのではなく、吸血に適した場所(皮膚の柔らかい場所を好む)を探して身体上を歩き回り、場所が決まると口器を刺して吸血をはじめます。
吸血を始めると口器からセメント質を分泌し、1日もすると口器の周りをしっかりと固めるので、ダニの体を引っ張っても取れなくなります。吸血期間は一週間から10日間に及びます。
吸血が終わると、セメント質などを溶かして自分から脱落します。脱落後しばらくすると、落ち葉の下などで産卵します。」

北海道「ダニ媒介感染症について」より

10日間も動物の体についているなんて…想像しただけでかゆくなりそうですね。

あらゆる草むらにマダニの可能性!

「とはいえ、うちは山とかキャンプに行かないし大丈夫です!」とお思いになる飼い主さんも
多いと思いますが、そのような所に行かなくても身近な場所にマダニはいます。
例えば公園の花壇、草むらや芝生、河川敷の草むら、
おうちの庭の草地、菜園、あぜ道など

お散歩コースのあらゆる場所にマダニはひそんでいます。
ちょっといやですが、草の生えているところすべてにマダニがいる可能性があると考えましょう。
マダニ被害は他人事ではありません。

咬まれるとどうなるの?

マダニに咬まれてもかゆいとか痛いといった自覚症状が伴わないことが多いです。
吸血を開始しても小さいうちは気がつかず、何日もかけて巨大化してから気づくというケースも多いようです。

ワンちゃんの場合は体温の高い部分や毛の少ない部分が狙われやすいようです。
首元や耳、マズル(口のまわりから鼻先にかけての部分)、内股や肛門付近、指の間や胸部などにマダニがつくことが多いようです。

発見するとブチッと引きちぎりたくなりますが、
自力で引きちぎるとマダニの口部分だけが体内に残ってしまい、
のちのち化膿することがありますのでご注意です。

マダニが体についているのを発見したら、
ワンちゃんの場合は動物病院、人間の場合は皮膚科に行って外してもらいましょう。

病院に行くとどうなる?

マダニを発見しました!とワンちゃんを連れて動物病院に行くと、
獣医さんがマダニを専用の道具で慎重に外してくれるとともに、
駆虫薬が処方されることが多いでしょう。

あまりにも深くマダニが入り込んでいる場合は、
ちょっとした手術が必要なこともありますので
見つけたら放置しないですぐに連れてゆきましょうね。

駆虫薬には内服するタイプ(おやつのようなものもあります)と、
首筋などに滴下するタイプがあります。
お薬が効くまでに少し時間はかかります。
すでに炎症や感染を起こしている場合は、
対応した抗生剤などが処方されることもあるでしょう。

媒介する病気がこわい!

ここがとても大切なところなのですが、
マダニは咬まれること自体よりも、
媒介してくる病害のほうが恐ろしいです。
もちろんすべてのマダニがウイルスや病原体を持っているわけではありませんが、
その可能性はあると考えた方が良いでしょう。

マダニが媒介する病気には、
人間も発症するものと、ワンちゃんにだけ発症するものがありますが、
ワンちゃんに発症するものをご紹介します。

①貧血

先述した通りマダニは何日もかけて犬から吸血します。
大量にマダニが寄生した場合、吸血される血の量もかなり多くなり、貧血を起こすことがあります。
犬の貧血については以下の記事を参考にしてくださいね。

参考ブログ】【ブログ】ご注意!貧血に悩む愛犬・愛猫が増えています!

②皮膚炎

マダニは吸血する際に唾液を注入してきます。
この唾液には血を吸いやすくするため血が固まるのを防ぐ成分と、麻酔的な成分が入っているので、
吸血されてもかゆみや痛みを感じにくくなります。
その成分にアレルギー反応が起きると皮膚炎や炎症の原因になり、
かゆみや腫れが起きることもあります。

③犬バベシア症

マダニに寄生している「バベシア」という寄生虫(原虫)が、
吸血することにより唾液を経由して犬の体内に入り発症する怖い感染症です。

バベシアは犬の体内に入ると、血液中の赤血球に寄生します。
そして赤血球を破壊しつつ増殖してゆきます(;^ω^)
赤血球は血液中で酸素を運ぶ役割を果たしていますから、破壊されると貧血になったり、血尿が発生します。
また元気がなくなり、発熱や黄疸などの症状も発症する可能性もあり、最悪の場合は死に至ることもあります。

日本では本州以南に多い病気ですが、北海道でも野生生物の血中からバベシアが検出されていますので、
全く他人事ではありません。
マダニ対策を行いましょう!

お散歩のときは対策を!

マダニ対策の基本は「マダニを付けない」に尽きます。
そのためには以下の対策を徹底しましょう!

①草むらに注意する

草むらには入らないのが一番ですが、
草むら大好きなワンちゃんもいますよね…。
もし草むらに入ったあとは全身をチェックし、
目の細かいコームで全身をブラッシングしてあげましょう。
体には付けない、家には絶対持ち込まない、が鉄則です。

②予防薬を利用する

草むらに少しでも入ることがある子は、
マダニがつく前に予防薬を獣医さんで処方してもらいましょう。
ノミにも効果のあるものが多いです。
滴下タイプやおいしくたべられるおやつタイプもあります。

③忌避剤(虫よけ)を利用する

お出かけの際にもっとも手軽に対策できるのは
忌避剤(虫よけ)の利用です。
お散歩前に使っておくと、
完全ではありませんがお守りになります。

虫よけに使われている成分の主なものは
①ディート
②イカリジン
③天然成分(アカエゾマツ精油など)です。
その違いや選び方については以下のブログも参考にしてくださいね。

【参考ブログ】【ブログ】虫さされの季節!虫よけスプレーに含まれる成分を知ろう!

ヘルシーアニマルズでは天然成分である
北海道産アカエゾマツ精油を忌避成分に利用した
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アカエゾマツ精油は
ペットに安全な成分であるとともに、
虫よけ効果、抗菌防臭効果に優れていることが、
酪農学園大学の研究でも明らかになっています。
手軽に安心して使える虫よけをお探しの方は、
ぜひお試しくださいね。

どこにでもひそみ、
ペットの健康を脅かすマダニ…
しっかりと対策を行い、
愛犬とのお散歩を安全に楽しみましょう!

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