2023.07.24

【ブログ】虫さされの季節!虫よけスプレーに含まれる成分を知ろう!

草むらに行くと虫さされが気になる季節になりました。
ワンちゃんのお散歩のときなど、草むらで思いっきり遊ばせてあげたいときもありますが、
やっぱり害虫が心配ですよね。


マダニが媒介となって様々な病気を引き起こすウイルスに感染することもあり、
虫除けを上手に使ってしっかり防御するに越したことはありません。

虫除けにも色々な種類があり、ヘルシーアニマルズの「スキンプロテクトスプレー」は天然のアカエゾマツ精油を活用していますが、
最近「イカリジン」という成分が話題になっているようです。
その他「ディート」という成分も良く聞きますね。
そこで今日は虫よけに含まれる各種成分について改めて調べてみました!

虫よけに含まれる代表的な成分とは?

虫よけスプレー、クリームなど虫よけ製品によく使用されている成分には3種類があります。
主なものは①ディート ②イカリジン、③天然成分(アカエゾマツ精油など)です。


このうち最も安価で長く普及している成分は①ディートです。
近頃は健康への影響を考慮して②イカリジンや③天然成分を主成分とした虫よけを選ぶ方も増えています。

ディートとは?

ディート(化学式C12H17NO)は人工的に作られる化合物であり、
虫よけとして長い間使われています。
第二次世界大戦のジャングル戦における経験をもとにしてアメリカで開発されました。
日本では50年以上の間、虫よけ成分として使われています。
比較的安価で効果が高く、長持ちするのが特徴です。

効果・副作用・注意は?

ディートには吸血害虫の感知能力を錯乱させる効果があるので、吸血害虫が寄ってきにくくなり、結果として吸血されにくくなります。
蚊やブヨだけではなく、ダニやヒル、ナメクジなど幅広い虫に対して有効です。


日本ではディートの配合濃度に制限があります。
神経毒性の可能性があるという理由です。
2016年までは医薬品が12%、防除用医薬部外品では10%以下となっていたディートの濃度は、現在では30%まで許可されています。
しかしディート配合濃度30%以上の製品は12歳未満の子どもは使うことができません。
厚生労働省の通達により、使用回数にも以下の年齢制限が設けられています。

・小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること。なお、顔には使用しないこと。
・6か月未満の乳児には使用しないこと。
・6か月以上2歳未満は、1日1回
・2歳以上12歳未満は、1日1~3回までとする

アメリカではそのような制限はなく、日本国内でもディートを原因とした健康被害は報告されていないそうですが、子供に対しては念のため使用制限を守ったほうが良さそうです。

またプラスチックを含むものにディートが接触すると溶けることがあるので、
アウトドアでの使用時にプラスチック製のキャンプ用品などにはご注意ください。
ディートを使用している虫よけがかからないように気をつけましょう。



イカリジンとは?

イカリジン(化学式C12H23NO3)は30年ほど前に開発された比較的新しい虫よけ成分です。
ディートに代わる虫よけ成分として開発され、20年ほど前から販売が開始されました。
ディートと同等の効果を持ちながら、ディートよりも皮ふ刺激性が低く、繊維や樹脂を傷めないという長所があります。また虫よけ特有の匂いも少ないです。


効果・副作用・注意は?

日本でイカリジンを主成分とする虫よけが認可されたのは、実は2015年です。
その翌年の2016年、イカリジンを15%と高濃度に配合した「防除用医薬部外品」(厚労省が有効性と安全性を認めた)が発売され、一気に注目が高まりました。

イカリジンが有効な害虫はディートと比べると限定されており、蚊の成虫、ブヨ、アブ、マダニとなっています。虫が多いアウトドアでの活動には注意が必要です。
虫の多い場所に行く場合はディートが主成分のほうが安心かもしれませんね。

しかしディートのように乳幼児の使用制限や、回数制限もないため、その点ではどなたでも安心して使える虫よけです。効果が弱いわけではなく、WHO(世界保健機関)はイカリジンを使った虫よけを高く評価しています。


天然成分アカエゾマツ精油について

さて、ここまで紹介したディートやイカリジンは人工的に合成された化合物でしたが、
3つ目の虫よけ成分は「天然成分」です。

虫よけ成分として使われている天然成分の主なものはアロマオイルです。
ユーカリやティートゥリーなど様々なアロマオイルが虫よけとしての効能を持っています。

ヘルシーアニマルズはその中でも、北海道産のアカエゾマツ精油の持つ抗菌効果、防虫効果に注目し、
虫よけとして人気の「スキンプロテクトスプレー」に使用しています。

アカエゾマツ精油の抗菌防虫効果については、科学的に根拠があることが酪農学園大学をはじめとする大学の研究によって立証されています。

【参考リンク】北海道のアカエゾマツをとことん活用【ローカルSDGs~身近な魅力を再発見~】(科学技術振興機構サイトより)

合成成分はもちろん、天然成分のアロマオイルであっても、ペットがなめると体に良くないものもありますが、スキンプロテクトスプレーは濃度と成分に注意し、ペット用虫よけスプレーとして安心安全なものになっています。

特にお散歩大好きなワンちゃんはマダニやツツガムシなどのいる草むらに入っていくことがありますが、
そのような場所でも虫がつかないと高い評価をいただいております。

TPOに合わせて安心な虫よけを使おう!

害虫による虫さされは痛みやかゆみを伴うだけでなく、深刻な病気につながることがあります。
刺されてから治療を行っても遅いこともあるため、最初から刺されないための予防が重要になります。


そのためには、TPOに合わせて効果的な虫よけをしっかり使用することが必要です。
特にペットは、体をなめることが多いので、気を使いますね。
乳児に使えないとされているものはペットに使いたくないな…とお考えの飼い主さんも多いと思います。
そのような方には、北海道産天然アカエゾマツ精油を活用した「スキンプロテクトスプレー」をオススメしています。
また獣医さんではイカリジンを使った虫よけを販売されているところも多いようです。
どれを選ぶかは飼い主さんのご判断ですが、できるだけ安心安全なものを選んであげるようにしてあげてくださいね!

お出かけが楽しい季節、害虫も活動が活発になっています。
虫よけをしっかり使って、この夏もどうぞご安全にお過ごしくださいね!