2022.12.04

術後も順調!超高齢オス猫の珍しい乳腺腫瘍

今年の2~6月にかけて、ヘルシーアニマルズのブログで
「ヘルシーアニマルズ創業ものがたり」を書いていました。

2017年に創業するまでの経緯や、
ペットたちとのかかわりの中で製品が生まれた経緯など、
今まであまりお伝えしてこなかったことを書いた連載です。

ありがたいことに、今でも反響をいただくことが多いです。

特に、私が経験してきたペットの病気についての話題は、
今、ペットが同様の病気でお悩みの方も読んでくださっているようで、
書いて良かったと思っています。

【参考ブログ】ヘルシーアニマルズの想い(創業ものがたり)まとめ


大切なペットが思わぬ病気になってしまったら、
何とかしたいと考え、色々調べますよね。

そんなとき、私の体験が少しでもお役に立てば嬉しいです。
連載は一旦終わりましたが、
そのあと皆さまにシェアしたい出来事がありました。
本日はそのことをお話しますね。

ふらりとやってきた黒猫

(渋いイケメンのクロちゃん。推定年齢18~19歳、顔の白髪?白ひげ?が年輪を感じますね)

私は、以前にもお話した通り、
犬と猫の多頭飼いを楽しんでおりまして、
ファミリーとして生活しています。
(お客様にも同様の方、多いのではないでしょうか?)

そのファミリーの一員に、
お外出身の愛猫・クロちゃん(男の子です!)がいます。
真っ黒な毛と金色の瞳がキリっとした男の子です。
今はお年をとってお顔に白い毛が混じってきました。
彼との出会いは10年以上前になります。

ある夏、家のベランダに黒猫がやってきました。
ごはんをあげるようになったら、それからも時々ですが
ふらりとやってくる感じでした。

ある日、足が血だらけの大怪我をして家に来ました。

慌てて病院に連れていき、治療を受けさせました。

怪我中は家の中にいましたが、治ると外へ出たいと大泣き。
仕方なく出すと、また数日経って帰ってきたのですが、

また足が血だらけ…😲
多分、他の猫と喧嘩でもしたのでしょうね。

再度病院に連れていくことになりました。

その後はまた外に出すと、怪我をするからと思い、
大泣き(あえて「鳴き」ではなく…笑)しても
我慢させて、家の中で過ごしてもらいました。
そして半月もすると諦めたのか?泣かなくなりました。

こうして彼は「クロちゃん」と命名され、
うちの子になった次第です。

彼は家の中では一番したっぱです…
本人もわかっているのか?
元々我が家にいた先住猫には喧嘩もしかけないし、

頭を猫パンチされても静かにしているいい子です。
新入りのちびっ子の猫の面倒もしっかりみてくれます。

そんな穏やかなクロちゃんですが、
推定年齢は18~19歳。
うちに来た時すでに中年以上のお年だったようです。
人間でいえば99歳?
気づいたら超高齢猫になっていました。

乳腺腫瘍を発見、そして手術

クロちゃんは大きな病気もなく、平和に過ごしてきたのですが、
今年(2022年)6月、
お腹まわりに小さなしこりを見つけました。
すぐに病院で検査したところ、
男の子ですが「乳腺腫瘍」と診断されました。

「乳腺腫瘍」は悪性腫瘍の一種で、
ネコちゃんに多い病気です。
特に避妊していない女の子が、
高齢になると発症する場合が多いです。
また、猫の乳腺腫瘍は80~90%が悪性だと言われています。

でもクロちゃんは男の子…
この病気になるのは大変珍しいそうです。
人間でも乳がんになる男性が稀なように、
乳腺腫瘍になる猫は、99%以上がメスなのです。

メス猫の場合、生後6か月までに避妊手術を受けさせることで、
この病気になるリスクが低減しますので、
メスの子猫を飼っている方は、ぜひご検討ください。
早いほどリスクが減るようですよ。

リスクが高い中での選択

(手術後は傷跡を保護する服を着て過ごしています。)

さて、クロちゃんの腫瘍は成長が早く、
それから1週間もしないうちに、親指大に大きくなりました。

病院の先生も「このままだと腫瘍が破裂する可能性がある」とおっしゃいました。


乳腺腫瘍は進行して大きくなると破裂(自壊)し、
中から血や膿が出てくることがあるのです。

そうなる前に本来なら手術で腫瘍を切除したいところです。

しかし、クロちゃんはお外の出身なので、
本当の年齢が分かりません。
推定でも18歳~19歳なので、
体力が手術に耐えられるのか心配で、かなり悩みました。

超高齢なのであらゆるリスクが高く、
手術中にもしかして…との可能性もあるのです。
全身麻酔をかけるのも危険です。

でも、手術しないと数週間で命の危険があるとのこと…。
どちらを選ぶか。飼い主なら誰しも悩むと思います。

私は、先生と何度も相談し、
手術を受けさせることを決断しました。

先生は、麻酔に最善注意をはらい、
手術の時間も極力短くしてくださるなど
対応を考えてくださいました。

7月14日に切除手術を受けまして、
その日はドキドキ、ハラハラ…
無事に終わるように、
ずっと祈るような気持ちでした。

夕方、無事手術が終わりましたと連絡をいただき、ホッとしました。
入院はさせず、毎日傷口を消毒と診察に通う、という方法を選ぶことにし、
クロちゃんは当日の夜に自宅に帰ってきました。

心配もありましたが、
手術に加えて、入院という

猫にとっては大きなストレスを避けるためです。

高齢でこれから先、急変も考えられるということで、
病院に通いながらも、油断できない毎日でした。

術後こそサプリを活用しよう!

(穏やかな日々が少しでも長く続きますように!)

クロちゃんには普段から健康維持のためにサプリを与えていましたが、
手術後、与える内容を見直し、量も増やしました。

今では1日2回から3回 たもぎ茸サプリ、酵素サプリ、
1日1回鹿レバーサプリ
を摂取させています。

たもぎ茸には、抗がん剤としても使われているように、
がん細胞の増殖・成長を抑える効果があると研究されています。

【参考ブログ】幸せの黄色いきのこ「たもぎ茸」を犬と猫の健康に!


クロちゃんは手術後ですので、
即効性を考え、
液体タイプを飲めるだけ与えています。

また、植物発酵酵素は、腸内環境の改善に有効です。
免疫細胞の7割は腸にあると言われているため、
腸内に働きかけることで免疫力が向上すると言われています。

猫の乳腺腫瘍は、再発・多発することも多いようですから、
クロちゃん自身の免疫力を向上し、
がん細胞を抑え込むことが大切だと考えました。

抗がん剤の治療は行っていません。
高齢でもあり、点滴を何度も行うことは、
猫にとっては相当のストレスであるということ。

また、以前飼っていた愛猫が肺がんになってしまったとき、
抗がん剤の治療をはじめたのですが、
猫にとっては負担が大きかったようで、
かえって弱ってしまったことを思い出しました。

【参考ブログ】ヘルシーアニマルズの想い(7)肺がんになった愛猫

あれから4か月以上。
クロちゃんは現在、
2週間に1回定期検査(血液検査)に通っていますが、
手術後の回復も良好、腫瘍の再発や転移も見られず、
食欲も旺盛で元気に過ごしています。


術後1ヶ月ぐらいのころ、
たまに呼吸が早くなっているときもあり、水素ガス吸入をしました。
体内に発生する活性酸素を除去すると言われている最新療法です。


また、術後2ヶ月ぐらいは貧血気味でしたが、
3ヶ月目ぐらいから低いながらも正常範囲へ回復しました。
鹿レバーサプリも良い影響を与えているのでしょうか。


私は、特に高齢の子の病気治療について、
QOL(生活の質)を大切にしようと心に決めています。

できるだけ従来の平穏な生活を続けながら、
必要な治療は病院でしっかりと受ける。
病院任せにはしない。
飼い主はペットの命に責任を持って、
悔いのない判断ができるように勉強する。

その支えになってくれるものが、
ペット自身の体力、免疫力を向上する
ペット用サプリだと考えています。

同様の病気でお悩みの方がいらっしゃいましたら、
たもぎ茸サプリ、植物発酵酵素サプリを試してみる価値はあると思います。

ペットサプリはお薬ではありませんが、
上手に使えばその子の免疫力アップに役立つ
力強い味方です。

もし、乳腺腫瘍?と感じるしこりを発見した飼い主さんは、
犬、猫ともすぐに動物病院に連れて行ってくださいね。
乳腺腫瘍はサイズが小さければ小さいほど余命も長くなるそうです。

18歳(?)のクロちゃんでも手術ができましたので、
高齢でもすぐにあきらめないで、
信頼のできる先生に相談してくださいね。

クロちゃんには若いころお外で苦労してきた分、
20歳どころか、
30歳を目指して健康に長生きしてほしいです。

愛情とヘルシーアニマルズのサプリでこれからも支えていきます。