2024.07.08

【ブログ】猫の難病・FIP(猫伝染性腹膜炎)とは?闘病経験を踏まえて考える

昨年、うちの子・アクア君(ノルウェージャンフォレストキャット・当時7歳)が
FIP(猫伝染性腹膜炎)と診断されまして、
闘病の備忘録をブログに書かせていただきました。
【参考ブログ】ノルウェージャンフォレストキャット・アクアのFIP闘病記①(現在進行形)
【参考ブログ】ノルウェージャンフォレストキャット・アクアのFIP闘病記②(現在進行形)

その後幸運なことにアクア君は寛解し、
定期的に経過観察をしながら
おかげさまで元気に過ごしています。

今は体重も約2キロ増加しました。
FIPは免疫がとても大切な病気なので、
たもぎ茸サプリ(液体)と植物発酵酵素(液体)は毎日欠かさず飲んでいます。

現在も記事を読んでくださった飼い主さんからお問い合わせをいただきます。
FIPについてインターネットで目にすることはあっても、
多くの方が「うちの子には関係ないかも」とお考えでしょう。
それは仕方ないことだと思います。
私も多くの猫ちゃんと暮らしてきた中で、
それまでFIPを発症した子はいませんでしたので、
アクア君の発症にはとても驚き動揺しました。

FIPは予防薬や治療法が確立されていないのに、
致死率が高い恐ろしい病気ですが、
原因を知っていればある程度のリスクを回避することはできます。
そこで今回は、FIPについて改めて学んでゆきましょう。

FIPとは?

(写真はイメージです)

FIPとは「猫伝染性腹膜炎」という病気です。
詳しくは後述しますが、腹膜に炎症が起きることで
様々な症状が引き起こされ、そのままにしておくと
タイプによっては数週間で100%が死ぬと言われる
致死性の高い恐ろしい病気です。

FIPの発症には2つのウイルスが関係しています。
猫腸コロナウイルス(FECV)と、猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)です。
この2つは猫コロナウイルス((Feline coronavirus: FCoV)というウイルスで、
SARSやCOVID-19など人間の感染症を引き起こすコロナウイルスとは違うもので、
人間に感染することはありません。

猫腸コロナウイルスは、多くの猫が持っていると言われています。
特に多頭飼いや外猫の場合は90%というデータもあるそうです。
またとても感染しやすく、飛沫やふんなどに排出され、口や鼻から感染しますが、
ウイルス自体の病原性は低く、
感染しても軽度な下痢を起こす程度で、無症状なことも多いです。

また、猫伝染性腹膜炎ウイルスは、
名前に「伝染性」とありますが、
ウイルス自体の感染力は弱いので、
猫から猫への感染はないと考えられています。

FIPは、他猫から伝染性腹膜炎ウイルスが伝染するのではなく、
猫腸コロナウイルスに感染した子の体内で、
何らかの原因で
猫腸コロナウイルスが猫伝染性腹膜炎ウイルスに変異した場合、
引き起こされます。
しかし、変異のメカニズムについてはまだ詳しくわかっていませんし、
発症を予防するワクチンはありません。

FIPは発症すると生命にかかわる病気です。
発症すると数週間~2か月ほどでほぼ100%が死ぬと言われています。
若い猫が多く、半数は生後7か月未満の子に発症します。
またオス60%、メスが40%とオスに多い傾向にあります。
純血種の猫ちゃんに多いという報告もあります。

FIPの症状

FIPを発症すると、腹膜炎を起こします。
腹膜炎とは、臓器が収まっている腹腔を包んでいる腹膜に炎症が起きている状態です。
血流に乗って細菌が全身に広がるので様々な症状を引き起こします。
主な初期症状は、発熱や食欲低下などで、
初期の段階ではFIPと気づくのは難しいのですが、
診断後、数日から数ヶ月で亡くなってしまうことが多い恐ろしい病気です。

うちの子の場合、食欲も元気もないので病院に連れてゆき、
腹水が溜まっていたのでFIPの疑いが出てきて検査、診断に至りました。
ただ、元気がないだけ…と思って病院に連れて行かなかったら、
命を落としていたかもしれません。

FIPの形態は、「ウェットタイプ」と「ドライタイプ」の2つに分類されます。
その中間の混合型もあります。
発症後、どちらの病型に進行していくかは免疫のバランスが関連していると言われています。

免疫のはたらきには、細胞性免疫と液性免疫の二種類があります。
細胞性免疫と液性免疫で大きく異なる点は、異物に対する攻撃方法です。
細胞性免疫では免疫細胞が直接異物を攻撃しますが、液性免疫では抗体を作って異物に対抗します。
この細胞性免疫のはたらきの強さが、ウェットタイプかドライタイプのどちらかに進行していくかに関係しているそうです。(勉強になりますね)

①ウェットタイプ


ドライタイプよりも進行が早く、胸水や腹水がたまるのが特徴です。
症状は血清タンパク質と体液の体腔への漏出を伴う血管炎です。
最初は軽度の下痢、嘔吐から始まり、
腹膜炎や胸膜炎を起こし、お腹や胸に水が溜まって呼吸が苦しくなります。
病原性が高く、多くの場合、2か月以内に死亡してしまいます。

②ドライタイプ

体重減少・元気減退・発熱等の症状とともに、
眼にぶどう膜炎や虹彩炎などの症状を起こしたり、
脳内に炎症を起こし、マヒやケイレンなどの神経症状を起こします。
腎臓や肝臓・腸にも異常が現れることがあります。
ウェットタイプに比べて弱いわけではありませんが、やや慢性的な傾向があります。

FIPの治療

FIPには発症を予防するワクチンや、治療薬として認可されているお薬はありません。
私はMUTIAN(ムティアン)という海外のお薬を使いましたが、
日本では認可されていないのでサプリメントとしての取り扱いです。
しかもMUTIANは取り扱いのできる病院が限られているので、
どこでも治療を受けられるわけではありません。
84日間同じ時刻に飲ませ続ける必要がある上に、
費用もトータル100万円~150万円程度必要なので、
飼い主さんの負担は非常に大きいです。

その他新薬としては
レムデシビル、モルヌピラビル(人間の新型コロナウイルス治療に使われるものです)というものがありますが、
流通量も少なく、取り扱っている病院も症例も少ないです。

その他はステロイド薬で炎症を抑えたり、インターフェロンの注射でウイルスを抑えたり、
あとは個々の症状に対する対症療法が中心に行われています。
これらは症状の改善や延命にある程度の効果を示しますが、完治は困難です。

FIP発症を防ぐためにできること

ここまでFIPについて書いてきて、
予防するワクチンはない、
発症したら治療薬もないなど絶望的な内容になっていますが、
発症させないために飼い主さんができることはあります。

①猫腸コロナウイルスに感染させない

FIP発症の原因となる、猫腸コロナウイルスを
多頭飼いの猫ちゃんやお外の猫ちゃんは
かなりの割合で保有していることが多いようです。
口や鼻からの飛沫で簡単に感染しやすいので、
うつさない・うつされないために、
以下のような対策をしましょう。

・猫ちゃんは完全室内飼いに!
・お外の猫ちゃんを保護するときは検査を受けさせること。
検査の結果、猫腸コロナウイルスを保有していたら、保有していない子とは一緒にしない。
・多頭飼い・複数飼いをするときは、猫腸コロナウイルスを保有している子としていない子を一緒にしない。

また飼い主さんが外で猫に触った場合、
その猫が猫腸コロナウイルスに感染しているかもしれませんので、
おうちに帰ってきたらすぐに手洗いや着替えなどを行い、
愛猫に感染させないように気をつけましょう。

②ストレスを減らす

猫腸コロナウイルスを保有している猫ちゃんが、避妊・去勢手術を受けると
2か月ぐらいでFIPを発症するケースがあるそうです。
因果関係は不明ですが、手術という強いストレスがウイルスの突然変異に関係しているのではないか?とも言われています。
1歳未満の猫ちゃんが猫腸コロナウイルスを保有している場合、避妊・去勢手術などは当面控えましょう。
1歳半を超えると発症確率はかなり減るので、その頃まで待つのも方法です。

また、飼い主さんは愛猫が1匹だと寂しいと考えて仲間を増やしてあげようとして、
気づいたら仲間が増えて多頭飼いになっていることもありますが、
これは実は猫ちゃんにとって大きなストレスだそうです。
猫ちゃんはそもそも群れる習性がない動物だからです。

同居する数が多いとウイルスや病気が伝染するリスクも増えますので、
猫ちゃんの多頭飼い・複数飼いには十分気をつけましょう。
複数の猫を飼う場合はきちんと検査を受けたうえで、
お互いにストレスの少ない環境づくりを行ってあげましょう。

③免疫力を低下させない

猫エイズウイルスや猫白血病ウイルスなど、
免疫力を低下させるウイルスに感染している場合は、
さらにFIPを発症しやすくなりますので、
多頭飼い、複数飼いを行う場合
事前に検査を受けるなどして、
猫ちゃん同士の感染を予防しましょう。

FIPの発症には免疫が関連していると言われています。
猫腸コロナウイルスを保有していても、
発症する割合のほうがずっと低いのです。
しかしストレスや体力低下、疲れなどで免疫力が下がると
何らかの原因でウイルスに変異が起きて
FIPを発症する危険性がありますので、
免疫力を低下させないとともに、
食生活や生活習慣で免疫力を高めることがおすすめです。

日頃から「腸活」で免疫力アップ!


猫ちゃんも人間同様、腸内に免疫細胞の多くがありますので、
ストレスのない環境づくりと「腸活」で
腸内環境を整えることで免疫細胞が活性化します。

具体的には食物繊維やオリゴ糖を摂ることで
善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌など)が増えていくので、
悪玉菌(ウェルシュ菌や病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌など)を圧倒し、
腸内フローラを整えることができます。

ヘルシーアニマルズでは猫ちゃん(ワンちゃんもですが)の腸活に
「植物発酵酵素サプリ」の活用をおすすめしております。

猫ちゃんは結石ができやすいので、
液体タイプをお選びください。
なぜなら、粉末タイプの酵素野菜サプリには、
原料由来のカルシウムが多く含まれているからです。

北海道産 発酵野菜酵素ドリンク(無添加・無着色)【犬・猫用】


植物発酵酵素サプリは、北海道産を中心とした野菜50品目をじっくり発酵させて作ったもので、
善玉菌のエサになる23種類のオリゴ糖が豊富に含まれています。
また食物繊維や酵素、乳酸菌などの栄養素も含まれています。
日頃から食生活に取り入れることで、簡単に腸活ができますよ。

抗酸化物質エルゴチオネインを大量に含み、
抗腫瘍効果に注目されるたもぎ茸を簡単に摂れる
たもぎ茸サプリの併用がオススメです。

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アクア君も植物発酵酵素サプリ(液体)と、
たもぎ茸サプリ(液体)を現在も飲んでいます。

猫腸コロナウイルス陽性=FIP発症ではありませんが、
陽性の子にはわずかでも発症の可能性があります。
一生、発症しないで健やかに天寿を全うできるように、
免疫アップに気を配ってあげてくださいね。