こんにちは。日によっては暑いぐらいの気候となった札幌です。
先日は最高気温が28℃に達し、家の中も一気に暑~くなった日もありました。
皆様の街はいかがでしょうか?
突然の夏日は、熱中症の危険が一気に高まります。
以前もブログに書きましたが、初夏はまだ「暑熱順化」ができていないので、
ワンちゃんもネコちゃんも体内の熱を放散できず、熱がこもって熱中症になりやすいのです。
どうぞご注意くださいね。
【参考ブログ】そろそろ「冷やリング」のご準備を!スヌーピーモデルも登場です♪
さて最近、お客様と色々なお話をする中でずっと考えていることがあります。
それは「どうすれば、ペットの病気予防の大切さがもっと伝わるのだろう?」ということです。
ヘルシーアニマルズは創業時から、「予防は治療に勝る」と考え、
ペット自身の免疫力をアップさせるサプリやフードの開発・ご紹介に取り組んできました。
それは自分がペットの闘病経験を通じて、
病気になる前に予防することが大切!病気になりにくい体づくりが大切!と実感したからです。
現在では多くのお客様にその趣旨にご賛同いただき、
大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康づくりに取り組んでいただいていますが、
何らかの病気になって、はじめてヘルシーアニマルズを知ってくださる方も多いというのが実情です。
もちろん、それでも良いのですが、病気になってからでは、快復に時間もかかります。
ペットの負担はもちろん、飼い主さんにも精神的・経済的な負担が重くのしかかります。
そうなってしまう前に、病気になる子を減らしたいと私は思います。
そこでペットの病気予防のために、
飼い主の皆様に取り組んでいただけることを改めて考えてみましたので、
今日はブログでお伝えいたしますね。
①健康診断は「レントゲン」もセットで!
ペットの健康診断について意識されている方がどんどん増えていると実感しています。
「毎年1回(7歳以上のシニアの子は2回)受けさせているよ~!」
とおっしゃってくださる飼い主さんも多いです。嬉しいことですね。
しかし感じるのは、血液検査や尿検査は受けていても、レントゲン検査まで受けている子はまだまだ少数派であるということです。
レントゲン検査では、血液検査や尿検査で見つけることのできない異常を見つけることができます。
例えば骨格の異常です。腰椎や骨盤の状態も知ることができます。
先日、お店でペット鍼灸の体験イベントを行った際に、鍼灸師さんが来てくれました。
その際、5歳のワンちゃんが参加してくれたのですが、
鍼灸師さんが腰の違和感に気づき、飼い主さんにレントゲン検査のご受診をおすすめしました。
レントゲン検査を受けてくださった結果、背骨が石灰化していて、
軽いヘルニアになっているということが分かりました。
飼い主さんはきちんと毎年健康診断に連れて行っていらっしゃったのですが、
レントゲン検査は受けていなかったので、その異常に気付くことができなかったのです。
ペット健康診断の普及に取り組む獣医師さんの団体Team HOPEでは、
ペット健診の際に、腹部と胸部のレントゲン検査を受けることを推奨しています。
【参考】Team HOPE健康診断とは?
http://teamhope-f.jp/healthexam/index.html
可能ならエコー検査(超音波検査)も受けておくとさらに安心ですが、
健康診断を受けるペットには、
少なくともレントゲン検査を追加してあげることをオススメします。
若くても、犬種によっては遺伝的に骨格に問題が生じやすい子もいますので、ぜひお願いします。
②ペットサプリは、健康なうちに始めよう!
ペットサプリは、お薬ではありませんので、
主にペットの免疫力、自然治癒力を高めることを目的に設計されています。
ですから、ペットが病気になってから使いはじめるよりも、
健康なうちに使いはじめると、本来の「病気になりにくい体づくり」という役割を発揮することができます。
そのためには、若くて健康なうちに利用を始めていただけるのが理想ですが、
「サプリも安くはないし、病気になってからで十分」とおっしゃる飼い主さんもおられます。
また経済的に十分余裕があって、ペットの外見を整えること(グルーミングやお洋服など)には投資されても、健康づくりには投資されない飼い主さんも多いのが実際です。
そんな飼い主さんと出会うと、少し心配になります。
もちろん、個々の経済的な事情もありますので、責めることはできません。
でももしペットに関するお金の使い方に優先順位をつけるとしたら、
お洋服やグルーミングに使うのも良いですが、
まずは健康診断や食べ物、運動など、ペットの健康を守る習慣に投資してあげてほしいと思います。
ペットは飼い主さんが連れて歩けるアクセサリーではなく、大切な家族です。
健康なうちに、少しずつでも健康を守る行動に取り組んでいただければうれしいです。
③健康づくりは、飼い主さんの強い心から!
ペットサプリを与えはじめた飼い主さんから
「ペットが食べてくれないんだけど…」とご相談を受けることがあります。
そんなとき「警戒心が強い子は、慣れるまで時間がかかるので、与え方のご提案とともに、あきらめずに気長に継続してください」とお願いしています。
しかし、病気などで食欲がない子は話が別です。
食べられない状態が続けば、体がどんどん衰弱してゆきます。
命の危険が生じるため「サプリを与える場合も、シリンジを使ってとにかく強制的に食べさせてください」と伝えます。
そうお伝えしますと、お口の中に食べ物を強制的に入れることに抵抗がある、とおっしゃる飼い主さんもいらっしゃいます。
かわいそう…とか、食べたくないのに無理やり与えているようで…と感じてしまわれるようです。
それで実際に投与をやめてしまう方もいます。その後が心配です…
優しい飼い主さんの気持ちも分かりますが、
何も食べなければ徐々に体力が衰えてゆきます。
人間も何らかの事情で自力で食べることが難しい場合、
点滴をしたり、流動食を与えられることがあります。
食べるということは、命を守るということなのです。
ペットの嫌がる姿を見たくない、
無理やり食べさせて嫌われたくないというお気持ちもあると思いますが、
仮に自分のお子様が病気になって、何も食べることができず、
弱っていく一方でしたらいかがでしょう。
嫌がるならもう栄養は与えなくていい、そのままで良いとは思いませんよね。
お子さんの気持ちに寄り添いながらも、
なんとかしてでも栄養を摂らせるのではないでしょうか。
ですから、もし当初ペットに食欲がなく、食べてくれない場合でも、
飼い主さんは強い心を持って、サプリを与えていただきたいと思います。
ペットを想う飼い主さんの真心は伝わるものです。
今回はちょっと厳しめの内容もありましたが、
ペットの健康は、飼い主さんのご判断やお考えに左右されてしまうため、
どうしてもしっかりお伝えしたくて書きました。
まずはできることから取り組み、健康長寿で幸せなペットを1匹でも増やしてゆきましょう!
ヘルシーアニマルズではこれからもしばしば、予防についての情報を発信していきたいと思います。