2023.06.12

【ご注意ください】ワンちゃんの冷え性が増えています!

犬にも冷え性があります!

ついに関東地方が梅雨入りしましたね!
ジメジメした季節を快適にすごすために、エアコンは大変役立つものです。

しかし、冷え性の方にはエアコンの効きすぎが辛い季節でもあります。
空気が冷えすぎて、いわゆる「冷房病」のような、手足が冷えたり風邪をひきやすくなったりする方も少なくありません。

冷え性は人間だけのものとお考えの方も多いと思いますが、
ワンちゃんにも体が冷えて同様の症状が出ることがあります。
あなたのワンちゃんも、知らないうちに体が冷えていないでしょうか?
肉球や腰のあたりにやさしく触れてみてください。

今日は意外と多いと言われる、ワンちゃんの冷え性について掘り下げてみようと思います。

犬の冷え性とは?

人間の冷え性の典型的な症状としては、末端冷え性といわれる手足の冷えが代表的です。
その他風邪に似た症状や、疲れやすさ、食欲不振など人によってさまざまな症状がみられます。

ペットの冷え性にも末端冷え性が多くみられます。
以前ブログでも書きましたが、肉球には毛細血管が分布しています。
冷えすぎるとその血流が悪くなり、体温低下につながってしまいます。

ヘルシーアニマルズでは先日、鍼灸師さんをお招きし、ペット鍼灸の体験イベントを行ったのですが、
その際に体験してくれた8歳以上のワンちゃんの約8割は冷え性(冷え気味)であると先生に診断されました。衝撃的な結果ですね。

冷え性になる原因は?

1.年齢
特にシニア犬になると体温が下がり気味となり、冷え性の子が増えます。
基礎代謝や筋肉量が衰え、体熱の生成能力が下がるからだと考えられています。

2.犬種
体が小さくて、短毛の犬は冷えやすい傾向にあります。
特に防寒の役割を果たすアンダーコート(下毛)のない、シングルコートの犬種は寒がりさんです。
シングルコートの小型犬としてはマルチーズ、パグ、ミニチュアダックスなどがあげられます。

またアンダーコートを持つダブルコートの犬種でも、体が小さいので、スムースコート(短毛)のチワワなどは冷えやすく寒さに弱いです。
小さいワンちゃんは寒いと震えているイメージがありますが、小型犬は体重に対して表面積が大きい分、体熱を放散しやすく冷えやすい傾向があります。

3.エアコン

人間にも「冷房病」と呼ばれる症状がありますが、ワンちゃんもエアコンを使う季節に同様の症状を起こすことがあります。
エアコンで冷やされた空気は空間の下部にたまるので、
ワンちゃんが寝起きする床付近の温度はエアコンの設定より低くなっていることがあります。
ワンちゃんは人間のように靴下やスリッパをはくことができないので、肉球からダイレクトに冷えが伝わってしまいます。
また、服をつけていないとおなかも冷えます。

4.運動不足

シニア犬になると代謝が下がってくるうえ、足腰の衰えによってあまり運動しなくなって体熱の生成量が減ってくるので、体が冷えやすくなります。
若くても、運動することが好きではないワンちゃんも同様です。

冷え性が引き起こす問題

1.免疫力が低下する

人間も同じですが、体が冷えると免疫力が低下します。
体の表面が寒さを感じると人間もワンちゃんもストレスを感じます。
ストレスを感じると、脳からホルモンや神経伝達物質が分泌され、リンパ球や細胞の働きが低下します。それによって免疫力が低下すると考えられています。

2.おなかのトラブル

お腹が冷えることによって胃腸の働きが悪くなり、消化不良や食欲不振などおなかのトラブルを起こすワンちゃんもいます。消化に時間がかかるとお通じにも影響し、下痢を引き起こすことも。

3.関節への影響

特に老犬の場合、体が冷えることによって関節に痛みが出ることがあります。
関節には脂肪がついていないので、冷えがダイレクトに影響します。
その結果さらに運動を嫌がるようになり、冷えが進行するという悪循環を引き起こしてしまいます。

どんな対策が有効?

1.室温調整に注意

夏は外出のときなどエアコンをつけっぱなしにする飼い主さんも多いと思います。
一般に犬は、室温25℃、湿度60%を超えると熱中症リスクが高まると言われていますが、
室温が低いとワンちゃんの体は冷えすぎてしまいます。
温度と湿度のバランスを保つことが大切です。
エアコンの設定温度は20度~25度程度に設定するとともに、ドライモードなどを上手に使って湿度を調節しましょう。

2.洋服やグッズ、居場所に注意

短毛や小型のワンちゃんには、お洋服を着せて体温調整するのも良い方法です。
先ほども書きましたが床には冷たい空気が溜まります。
床にいることが多いワンちゃんには、毛布やタオルなど、保温になるものを敷いてあげましょう。

3.食事や飲み水に注意

ワンちゃんの食事も温度には気をつけましょう。
夏でもフードは常温か、少し温めてあげると良いでしょう。
お水も、夏は冷たくして飲ませてあげたいときもありますが、
通常はできるだけ常温で与えるようにしましょう。白湯も良いですよ。体の中からの冷えを防ぎます。

体内から代謝をあげるサプリといえば「植物酵素サプリ」「白子サプリ」です。
植物酵素サプリは善玉菌を増やして腸内環境を整える結果、腸内に7割が存在するといわれている免疫細胞が働きやすい環境を作ってくれます。
北海道産 50品目酵素野菜サプリ 30g (無添加・無着色)【犬用】


白子サプリは核酸が多く含まれていて、年々衰える新陳代謝を促進してくれます。

北海道産 白子ふりかけサプリ(植物発酵酵素+たもぎ茸配合) 無添加・無着色 【犬・猫用】

4.適度な運動をさせる

運動をすると毛細血管が広がり、血行がよくなるため、自然と体が温まり、体の中からの冷え性改善に良いです。
また、筋肉が増えると代謝量が増えることで体熱の生成が増えます。

ワンちゃんの筋肉は脚に集中しているので、歩くことは筋肉づくりに欠かせません。
シニア犬や散歩嫌いのワンちゃんでも、室内でよく歩かせるなど工夫して毎日の習慣にしましょう。

5.マッサージや鍼灸も有効!

マッサージや光エステ、ペット鍼灸などの外的刺激でも体は温まります。機会があればぜひ光エステやペット鍼灸は体験してみてください。体の内部からじわじわと深く温まることが実感できると思います。
それができない場合、足や関節、おなかなど、冷えやすい部分を飼い主さんの手でマッサージしてあげるだけでも血行が良くなります。
体も温まり、ワンちゃんとのコミュニケーションにもなりますので、一石二鳥ですよ。