2024.04.15

【ブログ】愛犬・愛猫のお耳がくさい!かゆい!マラセチア皮膚炎について

春~夏になると、ワンちゃんネコちゃんの皮ふに関するご相談が増えます。
原因はいろいろですが、
皮膚のカイカイやジュクジュク、においなどが気になりはじめますよね。

「ずっとお耳をかいている…」
「変な匂いがするので何かと思ったら愛犬・愛猫の耳の匂いだった…」
というご相談もよくいただきます。
私も経験があるのでよくわかります。
ワンちゃんネコちゃんのお耳はデリケートです!

カイカイや匂いが発生しているとき、
愛犬・愛猫のお耳の中で何が起きているのでしょう?
今回は「お耳がくさい・かゆい」というお悩みと、
その原因の一つ「マラセチア皮膚炎」について掘り下げてゆきたいと思います。

耳がくさく・かゆくなる原因は?

愛犬、愛猫にこのような症状はありませんか?

  • 耳の中が赤い
  • 耳をやたらかいている
  • 明らかに耳をかゆがる
  • 耳から異臭がする
  • 頭を床にこすりつけている
  • 耳垢の量が増える
  • 耳垢の色や匂いが変わる
  • 耳から膿が出てくる
  • 耳を触られるのをいやがる
  • 耳毛が抜ける

このような症状の主な原因は「外耳炎」です。

ワンちゃんネコちゃんの耳の部位は
内耳、中耳、外耳の3部分に分類できます。

大まかに分けると中のほうから
内耳…半規管、前庭、蝸牛
中耳…鼓膜、鼓室、耳管
外耳…耳介、垂直耳道、水平耳道

外耳炎は外耳の「耳道」に発生する炎症です。
耳道とは耳の穴から鼓膜までの間です。

外耳炎が起きる原因には以下のようなものがあります。

  • 細菌や真菌の感染
  • 耳ダニ
  • アレルギーやアトピー性皮膚炎
  • 異物混入など

耳垢の状態でも何に感染したのかが大まかにわかります。
例えば
細菌感染…茶色や黄色い耳垢で膿んだようなにおいがする。
真菌感染…茶色い耳垢が出て独特の酸っぱいにおいがする。
耳ダニ…黒い耳垢が大量に出てひどくかゆがる。

こんな子がかかりやすい

耳道に感染する細菌は、じめじめした暖かい環境を好むため、
耳の中がいつも温かくじめじめしやすい垂れ耳の犬種・猫種や、
耳毛が多く生えている犬種・猫種
外耳炎にかかりやすいです。

例えば以下のような犬種・猫種です。
【犬】コッカー・スパニエル、レトリバー、ダックスフンド、テリア、プードルなど
【猫】アメリカンカール、スコティッシュフォールドなど


マラセチア菌とは?

様々な細菌、真菌が耳の中で増殖して悪さをすることが知られていますが、
よく聞くのが「マラセチア菌」です。

私の飼っているワンちゃんが感染したとき
獣医さんに「酵母菌の一種」と説明を受けましたが、
その通り、酵母様真菌の一種です。
分類では「担子菌類」に分類されるカビの仲間です。

カビというとやだ~💦不潔💦と思うかもしれませんが、
マラセチア菌は人間の皮ふにも存在している常在菌です。
普通に皆さんの皮ふにも住んでいると思います。
元々人間も持っている常在菌ですので、
ペットから人間にうつるということはありません。

マラセチア菌は脂質を栄養源として生活しており、
皮脂を分解することで皮膚の健康を担う役割も果たしています。
バランスを崩して増えすぎると、
赤ちゃんにきびや脂漏性皮膚炎、フケ症などの
原因となることもあります。
アトピー性皮膚炎の一因であるという研究もありますが、
大切なのはバランスであり、
マラセチア菌を完全に殺菌すれば
皮膚が健康になるというものではありません。

また、ひとくくりににマラセチア菌といっても何種類もあり、
犬や猫のマラセチア皮膚炎を引き起こすのはそのうちの1種類です。
そのマラセチア菌は高温多湿の環境を好むため、
しっとりとした垂れ耳の中で増殖し、外耳炎を引き起こします。
毛の長い犬などは、蒸れやすい皮膚の部位で増殖しすぎて皮膚炎を引き起こすことがあります。
指間でも増殖しすぎると皮膚炎を引き起こし真っ赤になることもあります。

マラセチア皮膚炎の特徴(犬・猫)

  • ベタベタとした茶色~黒い耳垢が出る
  • 脂漏臭という酸っぱく脂っぽい独特の悪臭がする
  • 強いかゆみがある
  • 黒く色素が沈着する

もしかして…と思ったら

ここまで読んでいただいて、
もしかしてうちの子のカイカイは
マラセチア皮膚炎かもしれない…と心当たりのある場合、
自己流でケアを行うよりも
動物病院で何に感染しているのか調べてもらいましょう。
原因によってケアやお薬も変わってきますので、
素人判断は禁物です。

治療としては洗浄などで患部を清潔に保つとともに、
マラセチア菌に対して効果のあるお薬を投薬(飲み薬・塗り薬)します。
マラセチア菌に対して殺菌作用のある薬用シャンプーを処方されることもあります。

また持病によって代謝が下がり、
皮ふにマラセチア菌が増殖しやすくなってしまうこともあります。
例えば甲状腺機能低下症やクッシング症候群などの内分泌疾患です。
その場合は原因となっている病気の治療も必要となります。

簡単ケアでトラブル予防!

マラセチア皮膚炎に限らず、
日頃からスキンケアを行ってあげることは、
ワンちゃんやネコちゃんの皮ふトラブルの予防になります。

一旦発症してしまうと、
患部を洗浄したりお薬を飲ませたり塗ったり、
病院に通院したりとなかなか大変ですよね。

でも、予防が一番と分かっていても、
手間や費用があまりかかっては継続できません。
そこでヘルシーアニマルズでは、
毎日簡単にできる皮ふトラブルの予防として、
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酪農学園大学で研究されたお墨付きです。

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気になる部分に毎日シュッとスプレーするだけで、
皮ふや被毛を
感染や害虫などのトラブルから守ってくれます。
忙しい飼い主さんの時間も手間も節約する
タイパ商品として好評をいただいております。

もちろん予防だけではなく、
外耳炎になってしまった子のケアにも使うことができます。
ステロイドや抗菌剤など含まれていない
天然成分のスプレーですので
長期の連用も安心です。
マラセチア皮膚炎や外耳炎でお悩みの飼い主さんは、
小さめのお試しサイズもありますので、
ぜひ一度お試しいただければと思います!