2024.03.21

【ブログ】愛犬の体が冷たい!冷え性?低体温症?

最近少しずつ暖かくなってきましたが、こちら北海道はまだ寒い日が続いています。
ワンちゃんのお散歩をされている様子を見ても、洋服を着用している子が多いですし、
人間もまだダウンジャケットが必要です🥶
お店でもよく「ワンちゃんの体が冷たく感じるのですが、大丈夫でしょうか?」というご相談をいただきます。

以前、夏にエアコンの影響で体が冷えているワンちゃんが多いというお話をブログに書きましたが、
冬は寒さで体が冷えてしまっている子も多いようです。
そこで今回は、ワンちゃんの冷え性、低体温症や、
その対策について書いてみようと思います。

冷え性と低体温症の違い

冷え性とは、寒さを感じないような温度環境にいるのに、手足などが部分的に冷えてしまう状態(自覚症状)です。

例えば通常の室内温度環境で、体の深部の温度は平熱以上なのに、
なぜか足先だけが冷たいとか、お腹だけが冷えているといった状態(または自覚症状)を
「冷え性」と呼んでいます。体の末端への血行障害が起きている状態です。

それに対して低体温症は、何らかの原因で、体の末端部はもちろんのこと、
脳や内臓など、体の深部までが平熱より冷たくなってしまった状態です。

低体温症は、重度になると体の機能に支障を引き起こします。
雪山や屋外で発生しやすいイメージがありますが、室内で発生することが多いです。
65歳以上の高齢者では熱中症による死者よりも低体温症による死者が多いというデータもあります。
こわいですね。

人間の低体温症は、平熱が35°C以下に低下した状態です。
はじめは体の震えなどの症状が現れ、31°C以下になると筋肉の硬直や、
脳の活動が低下するなどの症状が起きます。
さらに30°Cで脈拍や呼吸の減少、血圧の低下などが起こり、28°Cで昏睡状態、25°Cで仮死状態、
20°Cで死に至るとされています。

低体温症は、身体から出ていく熱量の方が体内で産生される熱量よりも多い場合に起こります。
何らかの原因で体内で発生する熱が小さくなっている方が、寒い、冷たい、冷えるなど
体の熱が奪われるような環境におかれた場合に特に起きやすいです。
よくご高齢の方が、真夏に私は大丈夫!といってエアコンを使わずに熱中症になる、というケースを聞きますが、高齢になると寒さに対して感覚が鈍りやすいので、特に注意が必要です。

人間の場合低体温症は、通常の体温計(おでこや脇で検温するタイプ)ではなく、直腸での検温で診断されます。
自分では冷える!寒い!と感じていても、直腸体温を計ってみると平熱で、通常の冷え性であるという場合も多いようです。

犬の低体温症とは?

ではワンちゃんの場合、低体温症とはどのようなものでしょうか。

発症のメカニズムは人間と同じ(体が生み出す熱量<環境から奪われる熱量)です。
筋力や抵抗力が低く、代謝が低くなってきたシニア犬や、
体温調節機能が発達しておらず、十分に体熱を発生できない子犬には特に注意が必要です。

ワンちゃんの場合、個体差はありますが、平熱は38℃~39℃前後です。
低体温症は、体温が37.5℃程度より低い状態を指します。

原因は、環境によるものがほとんどです。
ワンちゃんのいる場所が寒い
・寒い場所に長時間いた
・体が濡れて体温が奪われた

などの原因が考えられます。

室内にいても、ワンちゃんのいる場所は床に近く低いことが多く、
思ったより冷えていることがあるので気をつけてくださいね。

また、甲状腺機能が低下していたり、体温調整を司る視床下部に異常があるワンちゃんなどは、低体温症を起こしやすいです。

ワンちゃんの低体温症は、進行すると以下のような症状が現れます。
【軽度(体温32~35℃)】
・元気がない
・食欲がない
・震える

【中等度(体温28~32℃)】
・筋肉が硬直
・血圧低下
・不整脈
・呼吸が浅い

【重度(体温28℃以下)】
・呼吸困難
・昏睡状態
・瞳孔が開く

ワンちゃんが低体温症かな?と思ったら、
まず少しずつ体を温めてあげましょう。

・暖房を強化する
・毛布やタオルで体をくるむ
・カイロや湯たんぽなどを使って直接体を温める(低音やけどに注意)

そしてなるべく早く動物病院に連れて行ってあげてくださいね。
ちょっと冷えているだけだから、という油断は禁物です。

愛犬の平熱を測ってみよう!

先ほど、犬の平熱について書きましたが、
ワンちゃんの平熱には個体差があります。

人間でも平熱が37度近い方もいれば、35度の方もいらっしゃいますので、
ワンちゃんの場合も幅があるのです。
皆さんは愛犬の平熱を把握しているでしょうか?

平熱を知っていると、異常な発熱や低体温に気づくことができます。
平熱は、動物病院でも測ってくれますが、
自宅でリラックスした状態で測ってあげると正確です。

肛門から直腸に入れて計測しますので、
必ずペット用の体温計を使いましょう。
先端がしなやかになっていたり、
測定時間が短いので安心安全に使うことができます。

ネットで「ペット 体温計」と検索しますと、
「動物用直腸式体温計」という体温計が出てきます。
平均的な価格は1000~3000円台です。
まだお持ちでない方は、
ぜひ買って、愛犬の平熱を測ってみることをオススメします!

愛犬にも温活!外と中から体を温めよう!

低体温症を起こすほどではなくても、
ワンちゃんも人間も、体が冷えて良いことはありません。
冷えることで、免疫力が低下することが一番の健康的な問題です。

詳しくはこちらの参考ブログをご覧ください。

【参考ブログ】【ご注意ください】ワンちゃんの冷え性が増えています!

そこで大切なのが日頃の生活習慣です。

エアコン、暖房の温度に注意する
・ペットの居場所の温度に注意する
・洋服や毛布、ベッドなど、あったかグッズで寒さを防ぐ
・食事や飲み水は冷たいものを避ける

このような基本的対策のほか、
体の中から代謝をアップするにはサプリや
深部の体温をアップする「光エステ」ペット鍼灸も有効です。

代謝アップのサプリとして代表的なのが、
「植物酵素サプリ」「白子サプリ」です。

植物酵素サプリは善玉菌を増やして腸内環境を整える結果、
腸内に7割が存在するといわれている免疫細胞が働きやすい環境を作ってくれます。

北海道産 50品目酵素野菜サプリ 30g (無添加・無着色)【犬用】

白子サプリには、生命活動の源となる物質・核酸が多く含まれていて、
年々衰える新陳代謝を促進してくれます。

北海道産 白子ふりかけサプリ(植物発酵酵素+たもぎ茸配合) 無添加・無着色 【犬・猫用】

ヘルシーアニマルズのお店では、近赤外光を用いて、体の深部を温める光エステや、
定期的にペット鍼灸のイベントを行っています。
詳しい情報はSNSでも発信していますので、お気軽にお店までお問い合わせくださいね!

【サービスのご紹介】https://healthyanimals.jp/service/