お仕事をされている方は、年に1度必ず健康診断を受けている方も多いと思います。
私も会社の健康診断で思ってもいなかった点を指摘され、先日精密検査に行ってきたところ、
大きな問題もなくほっとしたところです。
健康診断は、定期的に受けることでメリットが大きいですね。
しかし私たちの愛犬・愛猫は、飼い主さんが病院に連れて行ってあげなければ、
定期的に健康状態を調べてもらえる機会はありません。
症状が現れて初めて病院に連れて行くという飼い主さんもまだ少なくありません。
健診も含め、今日はペットの定期的な健康管理の大切さについて考えていきたいと思います。
後悔先に立たず
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ペットの健康相談を多数頂く中で、
ペットが病気になってしまってから
「後悔先に立たずですね…」とおっしゃる飼い主さんを多く見てきました。
「もっと早く発見していれば…」
「もっと早く病院に連れて行っていれば…」
「もっと深刻にとらえていれば…」というご後悔です。
例えばワンちゃんには、白内障が多くみられる犬種があります。
人間の白内障は、加齢に伴って発生することが多いのですが、
犬の場合は若年性の白内障が多くを占めています。
若年性の白内障は、人間に多い老年性の白内障と違って、あっという間に進行することがあります。
また、感染などの合併症も多く危険が伴います。
そのワンちゃんの飼い主さんは、白内障傾向に気がついていたのですが、
「まだ若いから大丈夫」と思って治療開始が遅れ、
あっという間に白内障が進行してしまいました。
ヘルシーアニマルズのアロニアサプリのご利用を始めてくださったときには、
すでにかなり進行していたので、
飼い主さんは「もっと早くに発見できていれば…」と後悔されていました。
【参考ブログ】ワンちゃんの目をすこやかに。ミラクルフルーツ「アロニア」。
初期の白内障は気づくことがむずかしく、飼い主さんが気づける行動的な変化
(物につまづく、良く見えていない様子など)が出てきたときには、
すでにかなり進行している場合が多いのです。
飼い主さんの自己判断だけでは発見出来なかった可能性も高いですが、
定期的に検診に連れて行っていれば気づけた病気ではありました。
後悔する前にできること
先述のワンちゃんのケースから学ぶのは、飼い主さんの自己判断や、
ペットの外見や行動からでは、発見できない病も多いということです。
では、後悔する前にできることはないのでしょうか?
具体的には以下のようなことが考えられます。
①定期的に健康診断を受診させる
②予め健康リスクを知って対策する
①定期的な健診の受診
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健康に見えるペット、まだ若い子にも1年に1回は健康診断を受診させましょう!
何もなければ飼い主さんも安心できますし、
何かあっても早期で発見すれば治る確率が高くなります。
シニア期に差し掛かった7歳以上の子には、半年に1回(年に2回)の検査がオススメです。
健診の必要性を理解していても、
実際に受診させている飼い主さんはまだ少数派のようです。
現代の日本は少子高齢化が進行し、15歳未満の人間の子どもより、
愛犬・愛猫の数のほうが多い時代になりました。
それほど身近な家族として生活していながらも、
愛犬・愛猫の健康診断受診を啓発している獣医師団体「Team HOPE」さんの調査によると、
愛犬・愛猫に定期的に健康診断を受診させている飼い主さんは2割未満だそうです。
(<2017 年 ペットの健康管理に関する実態調査>より)
これは、犬や猫を病気で亡くした経験のある方を対象に行われた調査ですが、
ワンちゃんもネコちゃんも、何らかの症状を飼い主さんが発見し、
病院に連れて行ってはじめて病気が判明したという子が断然多かったようです。(70.3%)
また「何らかの症状を発見してもすぐに病院に連れて行かずしばらく様子を見た」という
飼い主さんも22.1%もいたそうです。
人間でしたら、自分で気づき、通院することもできますが、
ペットは自分では病院に行くことができません。
飼い主さんの考え方次第で、ペットの健康が左右されるといっても過言ではありません。
ちなみに健康診断の費用はTeam HOPE推奨の健康診断の場合、
病院によって異なり、1~3万円となっています。
予め、かかりつけの病院に確認してから行くと安心でしょう。
この金額は、大切な家族の年1回の健康チェックとして、
そんなに高くないと私は考えています。
ペットが重い病気になってしまったら、
さらに高額の医療費がかかりますので、早期の対策が一番です。
②予め健康リスクを知って対策する
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先ほどのワンちゃんのケースでは、犬種自体が元々白内障が多いとされる犬種でした。
ペット保険会社アニコム損害保険株式会社さんの「どうぶつ健康白書2023」には、
ペット保険の治療費請求のデータを基にして、
犬種・猫種ごとに他の犬種(猫種)に比べてかかりやすい疾患が発表されています。
例えば私の飼っているビーグル犬であれば、
「チェリーアイ・第三眼瞼脱出・瞬膜腺脱出/瞬膜炎」「耳血腫」が
他の犬種に比べて発症リスクが高いようです。
チェリーアイとは、下まぶたの内側にあり、眼球を保護したり、涙を分泌したりする
「第三眼瞼」が飛び出してしまうという疾患です。主に先天的な要因が大きいようです。
このような情報があれば、予め犬種(猫種)ごとのリスクを知り、備えることができます。
ぜひ皆さんもご自分のワンちゃん、ネコちゃんのページを読んでみてくださいね。
また、まだ一般的に普及しているとまでは言えませんが、
ペットの遺伝子病検査も進化し、価格も低価格化してきました。
これは主に犬種(猫種)ごとにリスクが高い遺伝性疾患の発病可能性を調べるものです。
インターネットで申し込めるサービスもありますし、
ペットショップ、動物病院などで紹介していることもあります。
キーワード「ペット 遺伝子検査」で検索すると多くのサービスが出てきますよ。
生まれ持った遺伝子は生涯変わりませんから、
遺伝子病の多いとされる犬種(猫種)のペットと一緒に暮らしている飼い主さんは、
若いうちに一度受けてみると良いかもしれません。
「うちの子は大丈夫」にご注意!
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以上のように、先々にリスクに備える対策は色々あるのですが、
その妨げとなる可能性があるのが、飼い主さんの愛情に基づく思い込みです。
ヘルシーアニマルズに来て下さる飼い主さんはペットをかわいがり、大切にされているのはもちろん、
一般の飼い主さんに比べてペットの健康に対する意識の高い方が多いのですが、
健康診断は受けさせていない方もまだ多いです。
お話させていただく中で気がついたのですが、
飼い主さんには多かれ少なかれ「うちの子は大丈夫」と考えてしまう傾向があるようです。
特に若いワンちゃん、ネコちゃんを飼っている方は「まだ若いから大丈夫」とお考えの方も多いようです。
「大丈夫」と思うには、人一倍元気で走り回っているから、
人一倍ごはんを食べるから、小さい頃から病気一つしたことがないから…と色々な理由はあります。
どれも飼い主としては深く共感してしまいます。
飼い主としては、深く愛し、大切に育てている自分の子は大丈夫!と思いたいものです。
でも、表に見えている状態がそのまま健康状態を示しているとは限りません。
飼い主さんは大丈夫だと思っていても、実は気づかないうちに疾患が進行していて、
走り回っている子が突然急変したり、食欲が突然なくなったり…というケースも多いのです。
愛情面、精神面で「うちの子は大丈夫!」と信じてあげることはとても大切なのですが、
健康管理については、その思い込みは捨てましょう。自戒をこめて。
ヘルシーアニマルズのサプリやフードも、病気になってからではなく、
日頃の健康管理の一環で、早め早めに始めていただくのが一番です。
後悔する飼い主さんを1人でも減らしたいという気持ちです。
今日は、定期的な健康管理の重要性について考えてみました。
もうすぐ新しい季節が始まります。
まだ健康なワンちゃん、ネコちゃんを飼っている飼い主さんも、
この春からは、健康診断やリスク管理に取り組んでみませんか?