2022.05.06

ヘルシーアニマルズの想い(8)脾臓を摘出した保護猫

外猫

(写真はイメージです)

☆前回のブログはこちらです☆
https://healthyanimals.jp/blog08/
初めて読んでくださった方は、よろしければ前回からお読みくださいね。

こんにちは。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

ゴールデンウイークいかがお過ごしでしょうか?
私は日ごろできなかった
お家の掃除や書類整理に励んでおります(;^ω^)

ヘルシーアニマルズ札幌本店では先日(4/23~4/24)、
恒例の撮影会を行いました。

ご参加いただきました皆様、
お忙しいところお越しいただきありがとうございます!

とても可愛い写真がいっぱいですので、
ほんの一部ですがご紹介いたします。


カワイイのおすそ分け、
ありがとうございます(*´ω`*)

撮影会は定期的に企画していますので、
今回参加できなかった方は、
ぜひ次回ご参加ください!
お待ちしております。

さて今日も
「ヘルシーアニマルズ創業ものがたり」を書いてゆきます。

書きながら、一緒に過ごしたいろいろな子を思い出しています。
お茶など片手にゆるりと読んでくださったらうれしいです。

 

家に現れた白い猫ちゃん

 

以前、物心ついたときから家に犬や猫がいて、
一緒に育ってきたということをお話しました。

大人になってもそれは続いていまして、
いつも複数の犬や猫と暮らしてきました。

中には素晴らしいブリーダーさん出身で
ショーに出るカッコいいワンちゃんもいますし、
様々なご縁でうちの子になってくれた、
元・保護猫ちゃんもいます。

色んな子がいますが、
私にとっては、
どの子も可愛いうちの子です(*´ω`*)

ある秋のことでした。
家の玄関に白っぽい猫が来ているから
ご飯をあげるようになりました。

やがて冬になり、
最初は車庫にいたのですが、
やはり寒いのでかわいそうだということになり
家の中に入れて
一緒に住むことになりました。

うちの子になってからも、
外で暮らしていたのが信じられないぐらい、
おとなしい猫ちゃんでした。

脾臓肥大症と診断

 

何年か病気もなく、平穏に暮らしていましたが、
動きが悪く、食事を口にしなくなってきたため、
獣医さんに連れてゆきました。
2016年2月のことです。

検査を受けたところ、
脾臓(ひぞう)が大きく腫れている(肥大している)ことが判明しました。

脾臓は、血液中の老廃物や異物を取り除く
フィルター
のような役割を果たす臓器です。
また、免疫を司る働きもしています。

この子の年齢は推定でしかわかりませんでしたが、
猫の脾臓の病気は、シニア猫に多いそうです。

もはや命に関わるほど肥大しているということで、
脾臓を摘出することになりました。

 

術後の余命は数か月?

 

脾臓は、病気になっても症状が現れづらいので、
気づいたときには、
病気がかなり進行していることが多い臓器です。

脾臓摘出手術を受けた猫の余命は、
平均数か月ともいわれています。

うちの子は手術後、病理検査で
肥満細胞腫という診断を受けました。
獣医さんからは
「(術後)1年頑張ってくれたらすごいことですよ」
と云われました。

肥満細胞腫とは、肥満細胞と呼ばれる細胞由来の悪性腫瘍です。
肥満という言葉がついていますが、
太っているかどうかとは関係ありません。

猫の肥満細胞腫には、
皮膚にできる皮ふ型、内臓にできる内臓型があり、
内臓型の場合は、脾臓や消化管に生じることが一般的です。

すでに他の内臓にも転移していたので、
最悪の場合を覚悟しましたが、
できるだけのことをしよう!と思い、
サプリの投与やフードの工夫に取り組みました。

 

3年の幸せな時間

 

食餌は、できるだけ添加物の少ないもの。
食欲が落ちることが一番怖いので、
食いつきの良いウェット系が多かったです。

サプリは、液体の酵素サプリたもぎ茸サプリを、
1日5mlを数回に分けてシリンジで与えました。

また、余命1年と云われていたので、
1日でも楽しく過ごしてもらおうと
My ベッドを用意して、体だけは冷やさないように、
室内の温度管理に気を使いました。

その甲斐があってか、回復は早かった記憶があります。

その後、定期的に病院で検査を受けていましたが、
転移していた腫瘍が大きくなることもなく、
2019年5月1日、静かに虹を渡りました。

余命1年でも十分といわれた状態でしたが、
診断を受けてから、
3年以上一緒に過ごすことができたのです。

その間、本人(本猫?)はもちろん、
飼い主も穏やかに
幸せな時間を過ごすことができました。
日常の食や、サプリの大切さを改めて感じました。

ちなみに、
「猫にサプリを与える場合、
どのぐらいの量、頻度で与えればよいですか?」

という質問をよくいただきます。

適量は、その子の体重や症状にもよります。
猫の体重は、3ー5キロが一般的と思います(大型猫以外)
その場合、1日5mlを朝と夜、
できる場合は昼も摂取
することをおすすめしています。

何らかの症状が出ている場合は、
1日30mlでも、飲めるだけ飲ませるのがおすすめです。

(次回へつづく)