2022.12.09

冬の運動不足と冷えにご注意!

ブログを読んでくださっている方には、
北から南まで色んな地域にお住まいの方がいらっしゃると思うのですが、
最近全国的にグッと寒くなりましたね~。

ヘルシーアニマルズのある札幌は、もう雪景色です。
降ってすぐに解ける雪と違い、
地面の下の方で春までしっかり残る雪のことを「根雪」と呼びます。
今年も12月上旬で完全に「根雪」になりました。

昼間少し暖かくなって、表面の雪が解けて水になると、気温が下がると凍ります。
そうなると歩道も車道も恐怖のツルツル路面となってしまいます。
特に夜間や早朝は、車も人間もペットも滑ってあぶないです。

私の知り合いのワンちゃん(シニア犬)は、お外が大好きな子なのですが、
年を取ってから冬の散歩があまり好きではないようです。

ふかふかに積もった雪は大好きなのに、
雪の下に氷が隠れている路面で滑ってから、
怖いと感じているのか、しばしば立ち止まってしまうようです。
視力も低下しているので、光に反射する白い路面も怖いのではないでしょうか。

しかし、散歩をしないとシニア犬はあっという間に体力が落ちてしまいますので、
色々工夫をして体力を保っているそうです。

元気な若い子でも、寒い季節ですので、つい散歩が短くなりがちです。
皆さんは冬の運動不足、どう解消していますか?
今回は犬の運動不足について色々勉強していきましょう!

冬は犬も太りやすい!

人間もそうですが、寒い季節になると犬も摂取カロリーが増える傾向にあります。
寒いと体温を上げるために体が夏よりも多くのカロリーを求めるからです。

外で飼われている犬や、外で活動するのが中心の犬とちがって、
年中暖かい家の中にいる室内犬は、必要な摂取カロリーにそれほど大きな変動はありません。

「冬にワンちゃんが太る」という話を聞きますが、その主な原因は運動不足です!
年末年始は飼い主さんも休みでお家にいることが増えるので、
つい、おやつやフードが増えたり、
冬で寒いのでお散歩が少し短くなってしまったりで、
消費カロリーより摂取カロリーのほうが多くなりやすいからです。

人間も寒いと脂肪を蓄えたくなるのか?
クリスマスやお正月などいろいろなイベントがあるからか?
年末年始にかけては、食べすぎ飲みすぎ&運動不足で体重が増えたりしますよね💦

犬も人間も少しぽっちゃりぐらいなら良いのですが、
あまり太ると足腰に負担が大きくなり、
動くことが億劫になり、さらに太り、
様々な病気になりやすくなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
可愛いワンちゃんを冬に太らせないことが大切ですね。

太ってしまっても、
「ダイエット!」と言っていきなりフードの量を減らしすぎると、
必要な栄養もカロリーも不足し、
ワンちゃんの健康に弊害が起きることがあります。

やはり大切なのは消費カロリーを増やし、筋肉をつけるために、
冬もしっかりと運動することです。

必要な散歩時間は?

ワンちゃんの運動といえば、やはり散歩ですね。
毎日のお散歩は飼い主さんにとってはリフレッシュでもあり、
ずっと室内にいるワンちゃんにとっては唯一外に出られる楽しい時間でもあります。

体の大きさによって必要な運動量が違いますので、
必要な散歩回数、時間は、
一般的に以下のような目安となっています。

  • 小型犬:1日2回、15分~30分
  • 中型犬:1日2回、45分
  • 大型犬:1日2回、60分

あくまで目安ですので、
ワンちゃんの年齢や体力を考慮して、
回数、時間、速度を加減しましょう。

散歩の最重要目的「筋肉」

ワンちゃんの散歩には、むしろ肥満予防よりも大切な目的があります。

それは筋肉を鍛えることです。

人間同様、犬にも「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)があります。
骨・関節・筋肉・靭帯など、運動器に何かしらの障害があることを指しています。

人間も「ロコモ」になると運動が難しくなり、外出したくなくなり、
気づけば筋肉が弱り老化が早まると言われています。

犬の場合、特に大切なのは足腰の筋肉です。
犬は、前足7:後足3の割合で体重をかけて立っているそうです。
前に重心がかかりやすい体の構造上そうなのですが、
後ろ足が衰えて立てなくなってしまったら、
寝たきり状態になってしまうこともあります。

前足はもちろん、後ろ足を鍛えるには、
しっかりと歩くことが大切です。

平坦な場所だけではなく、ちょっとした坂道や、
後ろ足に力が入る芝生、砂浜など歩かせることができれば良いのですが、
冬は難しい場合もありますよね。

ドッグランの活用

冬、安全に十分な運動ができない場合、
おすすめしたいのがドッグランの活用です。

管理されたドッグランでは、
冬でも安全に犬を自由に遊ばせたり歩かせることができます。
どんな天気でも利用できる室内ドッグランも便利ですね。

ドッグランを利用するには、
場所によってそれぞれルールがあります。
様々なワンちゃんの出入りがありますので、
予防接種は必須、
証明書持参が必要なところが多い
です。
あらかじめ予防接種は受けておきましょう。

アナフィラキシーショックなど、
体質的に理由があって予防接種が受けられない場合は、
獣医さんに発行してもらった「免除証明書」を持って行くと利用できることもあるそうです。

気に入ったドッグランを見つけたら、
くれぐれも行ってから「あら…」ということのないように、
必要な予防接種の種類、間隔、
持ち物、リードのルールなど

先に利用条件を確認しておくと良いですね。

犬にも有効!ウォーキングマシン

「その手があったか!」という感じですが、
ウォーキングマシン(ランニングマシン、ルームランナー、トレッドミル)を
冬の運動アイテムとして活用することもできます。

人間向けのものはよく見かけますが、
最近はなんとペット用に開発された専用のものも販売されています。
機種が少なく、かなり高額なのでまだ普及しているとはいえませんが、
ちょっと気になりますね。

Youtubeでは、
人間用のウォーキングマシンでも、
とっても上手に歩いているワンちゃんも見かけます。
中には自分からベルトに乗って楽しそうに歩いている子も!

先ほどの「滑る雪道が怖いシニアのワンちゃん」ですが、
最近飼い主さんは、雪道で長時間の散歩をさせるのは厳しいと判断し、
毎日人間用のウォーキングマシンでワンちゃんを歩かせているそうです。
その方によると「付き添って使う分には問題ない」とのこと。

ワンちゃんの歩行速度は散歩中時速1~2kmほどなので、
その速度で、飼い主さんが体を支えてあげて歩かせているそうです。

最初はおやつで釣って歩かせていたようですが、
今ではおやつなしでも一生懸命歩くようになったとのこと。
様子を想像するとけなげで可愛いですね。

人間が付き添いを行い、
安全装置や安全速度、ベルトの幅などを検討し、
しっかりと気をつけて行えば、
ウォーキングマシンの利用も
運動不足の解消に良いかもしれませんね。
(くれぐれもお気をつけて!)

ワンちゃんの足を守る冬靴

そうそう、犬用の靴はよく聞きますが、
専用の冬靴もあります。
雪や雨に対応した、暖かく滑りにくい靴です。

いろいろなメーカー、種類がありますが、
ヘルシーアニマルズでは、
ワンちゃんが安心して歩ける、
カナダ生まれGooeez dog shoesの取り扱いを始めました。

特殊なゲルが足への衝撃を吸収し、
様々な形状にフィットするブーツです。
履きやすさ、脱ぎやすさも抜群です。
(これ飼い主さんにとっては大切なことですよね)

ツルツル滑りやすい路面や冬の寒さから、
ワンちゃんの足、肉球を守り、怪我やしもやけを防ぎます。
真夏は路面が熱くなるので、やけどの予防にもなりますよ。

オンラインショップでは販売準備中ですが、
ショップでは試着用もご用意しておりますので、
お近くの方はぜひお店でご覧くださいね。

冷えは禁物。サプリは多めに。

いろいろな運動不足の対策をご紹介しましたが、
それに加え、生活で大切にしてほしいことがあります。

それは「ワンちゃんの体を冷やさない」ということです。

冷えは万病のもとです。
特に体の小さい子やシニアの子は、環境の変化に弱く、
体が冷える季節になると体調を崩すことがあります。

寒いとお水を飲まなくなり、
便秘がちになるという子も結構聞きます。

冷えによる体調悪化を防ぐため、
以下のような対策をしてあげてくださいね。

  • 部屋の温度は一定に
  • 必要に応じて服を着せる
  • 飲み水はぬるま湯に(冷たいお水はダメ)
  • あまり水を飲まなくなった子は、フードを与えるときにぬるま湯をかけてあげる

また、体調を崩しがちな季節なので、
サプリを与えている子は、気持ち多めに与えてあげるのがオススメです。

液体たもぎ茸サプリを与えている病中病後の子など、
少し多めに与えても太ることはありません。

運動不足の解消、
筋肉の維持、増強に加え、
ワンちゃんの体を温かく保つ工夫で、
この冬を元気に乗り切りましょう!