2025.04.26

【ブログ】愛犬の口腔ケアは歯みがきだけじゃない。お口の中の歯周病菌を減らそう!

「うちの子、歯みがきが苦手で…」そんな声をよく耳にします。
実際、犬にとって歯みがきはストレスになることも多く、
飼い主さんも続けるのが難しいと感じがちです。

そんな中でも、なんとかしてあげたいという一心で、
愛するワンちゃんの歯みがきを頑張っている方は多いのですが、
十分に歯垢が取れていなかったり、逆に歯ぐきを傷つけてしまったりすることがあります。
流行の「360度磨ける」タイプの歯ブラシでゴシゴシしたところ、
お口の中の皮ふを傷つけてしまったという話も聞きますし、
歯ブラシだけのケアはどうしても限界があるようです。
人間の場合でも、歯ブラシを補完する様々なケア製品が発売されているぐらいです。

しかし、歯みがきが難しいからといって、口腔ケアをあきらめるわけにはいきません。
なぜなら、お口の中の「歯周病菌」は、放っておくと命に関わるほどの悪影響を及ぼすからです。
今回は、歯みがきだけに頼らずに歯周病菌を減らすための方法を紹介しながら、
愛犬の健康を守るためにできることをお伝えします。

歯周病菌ってなに?なぜ怖いの?

「歯周病菌」という言葉、CMなどでもよく耳にしますが、
一体どのような菌なのでしょう。

ワンちゃんのお口の中には、常在菌と呼ばれるさまざまな細菌が存在しています。
腸内フローラ同様、お口の中の常在菌はその働きによって
「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」に分けることができます。
歯周病菌は「悪玉菌」です。
1種類の菌を指すのではなく、歯周病(歯肉炎、歯周炎)の原因となる細菌群の総称をそう呼んでいます。
歯周病菌は、歯ぐきやその周囲に炎症を起こし、歯垢(プラーク)に潜みながらどんどん繁殖します。

お口の中で歯周病菌が増えると、歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつき、
さらには歯の喪失へと進行していきますが、実はその影響は口の中にとどまりません。

歯周病菌は全身に影響する

見逃せないのが、歯周病菌が血管を通じて全身へ巡ってしまうということです。
慢性的な歯周病になると、傷ついた歯肉から菌が血流に入り込み、
以下のような全身疾患のリスクが高まることが知られています。

心臓への影響(感染性心内膜炎など)

血流に乗った歯周病菌は、心臓の内膜や弁に付着し、炎症を起こすことがあります。
特に心臓に持病のある犬やシニア犬では、感染性心内膜炎や心筋炎などの命に関わる疾患に発展することもあります。

腎臓への影響

腎臓は血液をろ過するフィルターの役割を担っているため、歯周病菌が血中に増えると腎臓への負担が増し、慢性腎不全などを引き起こす原因となる可能性があります。

肝臓や肺への悪影響

肝臓もまた血液を処理する重要な器官です。菌がたどり着けば、肝炎や肝機能の低下が起こる可能性があります。
また、誤嚥によって菌が肺に入ると誤嚥性肺炎や気管支炎のリスクも増えてしまいます。

このように、「たかが口の中の菌」と思われがちな歯周病菌が、
全身の健康を脅かす存在であることは、広く知られてきています。
だからこそ、早めのケアがとても重要なのです。

【参考ブログ】お口のケアは全身の健康を守る!ペットの歯周病を防ごう!

歯みがきが苦手でもできる!歯周病菌を減らす方法

では、歯みがきが苦手な子でも取り組めるケアにはどんなものがあるのでしょうか?
無理なく取り入れられる方法をご紹介します。

食事の見直しと機能性フードの活用

ウェットフード中心だと歯垢が付きやすいため、ドライフードや噛み応えのあるおやつに切り替えることも対策の一つです。
しっかりと噛むことで歯の表面の歯垢が取れやすくなります。
また、歯周病菌の繁殖を抑える成分を含んだフードやサプリメントもあります。
善玉菌を増やして口内バランスを整える製品などは、毎日の食事にプラスしやすい点も魅力です。

噛むことで歯垢を落とすケア

噛むことが好きな子には、デンタルガムや噛むおもちゃがおすすめです。
噛むことで物理的に歯垢が取れ、歯周病菌の温床となる環境を防げます。
ただし、硬すぎる素材は逆に歯を傷める可能性があるので、
犬用として安全性が確認されたものを選びましょう。

口腔ケア用スプレーやジェルの活用

歯ブラシを嫌がる子でも使いやすいのが、お口に吹きかけたり塗ったりするだけのジェルやスプレーです。

ヘルシーアニマルズのおすすめは「アカエゾマツ歯みがきジェル」です。


この商品は、北海道の自然から採れるアカエゾマツのエキスを使用した天然由来の口腔ケア製品で、抗菌・抗炎症作用が特徴です。
合成保存料や香料を使っておらず、ワンちゃんが舐めても安心です。
アカエゾマツ精油の抗菌・防臭効果を活用しているので、
舌や歯ぐきに塗るだけで、歯周病菌の繁殖を抑える働きが期待できます。

また、アカエゾマツ特有の香りが口臭ケアにも役立ち、
毎日続けやすい自然派ケアアイテムとして、多くの飼い主さんに選ばれています。
ちょっと自然の甘みを感じるらしく、
ワンちゃんもネコちゃんも喜んで舐めてくれる子が多いですよ。
口腔ケアジェルには、様々な製品が販売されていますが、
自然の中から生まれた天然成分で安心安全なケアを行いたい方に選ばれています!

好評につきアカエゾマツ精油の濃度を高めた「人間用」もおつくりしました。
こちらもお口に含むだけで口臭予防になります。
ミント系が苦手でしたり、研磨剤・発泡剤を使わない歯みがきをお選びの方に好評です。
歯みがき粉や洗口剤を吐き出したりすすぐことができない環境でも口腔ケアができて快適です♪

善玉菌で口内環境を整える

乳酸菌やプロバイオティクスの補給も、近年注目されています。
ロイテリ菌やフェカリス菌などが含まれた犬用サプリメントは、悪玉菌とのバランスを整え、長期的に歯周病菌を減らす効果が期待できます。

プロのチェックと治療も必要

しかし、どんなに丁寧なセルフケアをしていても、
歯石や進行した歯周病は自宅で完全に対処するのが難しいこともあります。
そのため、動物病院での定期的な検診やスケーリング(歯石除去)を受けることも大切です。

人間の場合、お口の中の歯垢が歯石に変わるまでは時間がかかりますが、
ワンちゃんネコちゃんの場合、3日程度で歯石に変わってしまいます。
一度歯石になってしまうと歯みがき程度では取ることができません。

ペットの専門歯科はまだまだ少ないですが、
動物病院での検診メニューにお口のチェックが含まれていることが多いですよ。
健康診断を受ける際はメニューを確認してみましょう。

また、口臭、歯ぐきの赤みや出血、歯のぐらつき、食欲不振などの症状があれば、
すでに歯周病が進行している可能性があります。
歯周病が進行すると歯や歯茎にも影響があり、歯がグラグラしてきます。
小型犬では顎の骨が溶ける(骨折する)こともあります。
歯や顎にダメージを受けると、食べることが不快になるので、
食欲や栄養摂取にも良くない影響を与え、精神的にもストレスが溜まります。
口臭やお口の中がおかしい、と感じたらすぐに病院に連れて行ってあげましょう。

歯周病菌を減らす方法は歯みがきだけじゃない!

愛犬の健康を守るために、口腔ケアはとても大切ですが、
歯みがきができないからといってあきらめる必要は全くありません!
結局大切なのは「お口の中の歯周病菌を減らす」ことです。
食事、噛む習慣、スプレーやジェル、乳酸菌など、
さまざまな方法で歯周病菌を減らすことができます。
そして、毎日のケアに加えて、天然成分を生かした
「アカエゾマツ歯みがきジェルなどのケアアイテムを取り入れることで、
より安全で効果的に歯周病菌対策が可能になります。

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