2025.01.06

【ブログ】愛犬の腰痛や関節痛が増加する冬。その原因と対策は?

ワンちゃんを抱っこしたときや、
ちょっとした段差の上り下りの際に、
なんとなく足腰を痛がっているので、
ヘルニアかもと思って病院に連れて行ったところ、
特に悪いところがないのに、
腰痛、関節痛だったという場合をよく聞きます。
特に冬にそのようなケースが多発するようです。
これはいったいなぜなのでしょうか?
今日はその原因と対処法について調べてゆきましょう!

年々寒さに弱くなる⁉


先日同年代の友人と話していて、
年々冬の寒さが苦手になってきていると気づきました。
子どものころ何故か1年じゅう半袖の男の子がいましたよね。
また20代のころは寒くてもミニスカート+ブーツで歩き回っていたり、
スキーやスノーボードにしょっちゅう出かけたりしていましたが、
今では暖かさ優先で生活するようになりました。

格好をつけるのが面倒になってきたからなのでしょうか?
それもないとは言えませんが、
実は「年々寒さに弱くなる」というのは、
そんな精神的な話ばかりではなく、
医学的にも根拠のあることだそうです。
これはペットも同じで、
年々、寒さに弱くなることが知られています。

寒さが苦手になる原因は?

人間もペットも、年々寒さに弱くなるのには
いくつかの原因があります。

①基礎代謝の減少

人間もペットも、中高年期になると基礎代謝が減少してゆきます。
基礎代謝とは、何もしなくても必要なエネルギーのことです。
体温を維持したり、心臓を動かしたり、呼吸をしたり、
体の恒常性を維持するのに必要なエネルギーです。

これが減少していくということは、
車でいえば燃費が良くなるということなので
エコといえばエコなのですが、
生物の場合、体内でエネルギーが生み出される際には
「熱」が産生されるので、
エネルギーが減るということは
生み出される熱も減るということなので、
からだが冷えやすくなるのです。

これは筋肉量の減少と関係しています。
人間もペットも年齢を重ねると筋肉量が減少します。
筋肉は大きな熱を生み出すので、
筋肉量が減少すると産生される熱も減っていきます。

②体温調節機能の低下

年齢を重ねると、皮膚の温度センサーの感度が弱まります。
また、汗腺の働きが弱まり、全身をめぐる血液量が減少してゆきます。
代謝を向上させる甲状腺ホルモンの分泌機能も低下するので、
代謝が向上しにくくなります。

③皮ふ感覚の低下

年齢を重ねると皮膚の表皮層と真皮層が薄くなり、脂肪層が減るため、
保温機能が下がり、寒さに弱くなります。
また、末梢神経の数が減るため皮膚感覚が鈍くなることで、
寒さへの環境適応力が低下します。

寒いと増える腰痛・関節痛

寒いと腰痛・関節痛を起こすワンちゃんが増えてきます。
冒頭でも書きましたが、病院を受診しても、ヘルニアなどの原因は見つからず、
体に特に異常がない場合もあります。
そのような場合、原因は何なのでしょう?

①筋肉のこわばり

寒いと体が冷えて全身の血行が悪くなりがちです。
筋肉が血行不良になると、栄養や酸素が十分に届かず、疲労物質の排出も滞ります。
その状態が続くと筋肉がこわばったり、痛みが生じることがあります。
腰や背中、関節の周りの筋肉がこわばった状態で動くことで、腰痛や関節痛が発生しやすくなります。
また、寒さで散歩の距離や頻度が減ってしまった場合、運動不足になりがちです。
筋肉は日頃から使用していないと、減少したり弱ったりするので、
ちょっとした動きでこわばったり痛みが発生することがあります。

②冷えによる痛み

人間でも冬になると関節が痛いと訴える人が増えます。
これは体が冷えて血行が悪くなることで、体が痛みに対して敏感になるからです。

また寒さに敏感な犬種は冬になると運動不足になりがちです。
その結果体重が増えてしまって関節に負担がかかり、
軟骨がすり減って「関節炎」を起こしてしまう子もいます。
関節炎とは骨と骨をつないでいる関節部分の炎症です。
関節の軟骨の周りは「潤滑液」で満たされているのですが、
過度の負担や外傷で軟骨がすり減って痛みが出たり、
炎症が起きた結果潤滑液が増えすぎることで関節が腫れたりします。

ワンちゃんの腰痛・関節痛に気づくには?

ペットは人間のように言葉で痛みを伝えることができないので、
毎日の生活の中でいち早く腰痛・関節痛に気づいてあげられるのは飼い主さんだけです。
日頃から痛みに弱い子でしたら、すぐに痛い痛いと鳴いてくれたりするので、
おかしいと気づくことができるのですが、
中にはとても我慢強く、飼い主さんに弱いところを見せない子もいますよね。
犬種によってもそんな傾向が強い子もいるようです。

もし、鳴いたりすることがなくても、
日ごろから生活の中でワンちゃんの動きを観察して、
以下のような傾向がありましたら
腰痛・関節痛を疑って病院を受診してみましょう。

  • 腰や足を触るといやがる
  • 散歩や段差の上り下りをいやがる
  • 抱っこをいやがる
  • 動作がゆっくりになった
  • 立ち上がるのが辛そう

ワンちゃんの腰・関節を傷めるNG習慣!


ワンちゃんの腰や関節を傷めるNG習慣にも気をつけましょう。
知らず知らずに腰や関節を傷める行動をしていませんか?

間違った抱っこ習慣

飼い主さんとの幸せな抱っこタイムですが、抱き方によってはワンちゃんの腰や足の関節に大きな負担がかかり、ヘルニアや関節疾患の原因になることがあります。
<NG抱っこの例>
直立抱っこ…頭を上に足を下に降ろした状態
宙ぶらりん抱っこ…上半身だけを支え、足が宙ぶらりんになった状態の抱っこ

抱っこするときは必ず横から抱き上げ、
ワンちゃんの姿勢は水平に保ちましょう。
上半身だけ、下半身だけではなく、
全身が安定するように飼い主さんの体に密着させて抱っこしてあげましょう。

ソファ・ベッドからジャンプ

ソファやベッドに上ったり、ジャンプして下りたりする子もいますが、
特に下りるときに腰や関節に負担がかかります。
ネコちゃんはジャンプが得意で体にも柔軟性がありますが、
そもそもワンちゃんの体の構造としてジャンプ向きではありません。
できるだけジャンプさせないようにするのが一番です!

フローリングを暴走

活発な小型犬は滑りやすいフローリングを暴走したり、
その上でジャンプしたりすることがあります。
とても可愛い行動ですが滑りやすいので関節を傷めることがあります。
あまりに走り回る場合はカーペットを敷く、靴下を履かせるなどの対策が必要です。

階段を昇る

一戸建て住宅の場合、飼い主さんの行動を見て
ワンちゃんも階段を上手に昇り降りすることがありますが、
この行動も腰や関節を傷める原因となる場合があります。
また勝手に階段を昇ると転落事故など発生する場合もあります。
できれば階段にはゲートを設置して
自分では登れないようにしておくことがおすすめです。

冬の足腰を守る「温活」

足腰や関節を傷めやすい季節を安全に過ごすためには、
危険な行動に気をつけるとともに、
代謝の良い温かい体づくりが欠かせません。
人間も冷え切ったガチガチの体では、
転びやすくなりますし、
転んだときもダメージが大きくなりますよね。
ワンちゃんのには安全のために
いつもポカポカ、リラックスして過ごせる工夫をしてあげましょう。
そこで体の内外からできる
ワンちゃんの「温活」をご紹介します!

【体の外側からできること】

  • 散歩の際に洋服を着せる
  • 散歩の際に犬用シューズを履かせる
  • 部屋の中で犬用靴下を履かせる
  • 部屋の温度を適温に保つ
  • 冷えやすい子は足湯もオススメ!
  • ペットヒーターや湯たんぽを有効に使う

【体の内側からできること】

  • ウェットフードは人肌のぬくもりで与える
  • ペット鍼灸を受診する
  • 光エステの施術を受ける
  • 代謝アップにつながるペットサプリを活用する

代謝アップの代表的なサプリは
「白子サプリ」「野菜酵素サプリ」です!

白子は生命の源ともいえる核酸(DNA)を多く含んでおり、
食物として摂取することでも、
年を重ねると減少する核酸の量を補い、
細胞分裂を助けるため、代謝アップにつながります。

酵素サプリは、52種類の野菜や果物を
長い時間をかけて酵素が分解した産生物ですので、
消化吸収されやすい形になっているため、
代謝に必要な栄養を効率よく摂取することができます。

札幌本店にお越しいただける方には、
光エステ、ペット鍼灸の施術もおすすめです。
効き目はマイルドですがじわじわと体が温まり
何度か繰り返すうちにいつの間にか
めぐりの良い体になると好評です。
光エステ、ペット鍼灸についてのお問い合わせは
ヘルシーアニマルズ本店までどうぞ。
TEL.011-616-1357

光エステの施術中。じわじわと温かくなるので眠ってしまう子もいます。
ペット鍼灸はその子の状態、症状に合わせて獣医師さんが施術してくれます。

温活は一朝一夕にして成らずです。
コツコツ続けて、冬も怪我知らずの温かい体を作りましょう!