インターネットを見ていると、最近始まったことではありませんが、
「酵素でダイエット!」などとうたう広告をよく見かけます。
ドラッグストアでも酵素の入ったサプリがよく販売されています。
それほどよく見かける「酵素」の二文字ですが、
なぜこれ体にが体に良いのか?サプリとして利用されているのか?
という点については、
一般的にあまり理解されていないのではないでしょうか。
そこで今回はペットの免疫力アップに役立つ
「酵素」について取り上げてゆこうと思います。
酵素ってどんなもの?
「酵素」って色々なものに使われていますよね。
「酵素パワーの◎◎!」など、洗剤のCMでもおなじみでした。
その他、酵素で毛穴の汚れがキレイになるという洗顔料や、
先述の「酵素ダイエット」というインターネットの広告。
あらゆる分野で「酵素」という言葉が出てくるため、
一体、酵素って何なの?と思っている方も少なくないのではないでしょうか。
酵素とは、生体内での化学反応を促進する
「触媒」としての働きをするたんぱく質で、
消化・吸収・代謝などの働きに関わっています。
「触媒」とはそれ自体に変化は受けずに
特定の化学反応を促進する物質の総称です。
酵素は人間の体内で生成されるため「生体触媒」
と呼ばれています。
人間の体内で働く酵素には、
例えば唾液に含まれる「アミラーゼ」
胃液に含まれる「ペプシン」
脂肪を分解する働きに関係する「リパーゼ」など
5000種類以上があると言われています。
酵素には「基質特異性」「反応特異性」という性質があります。
基質特異性=それぞれの酵素が反応する物質(基質)と、生成物が決まっている
反応特異性=それぞれの酵素は決まった反応だけを担当する
という意味ですので「カギと鍵穴」の関係に例えられます。
人間の体内にある酵素も同様です。
代表的なものは
「消化酵素」「代謝酵素」ですが、
分解・代謝する対象の物質も、
生成物も決まっています。
担当する仕事が決まっていて、
それ以外の仕事はしない仕事人のような感じです。
消化酵素は食物の消化吸収・分解に欠かせない働きをします。
例えばアミラーゼは、
ごはんの主成分であるでんぷんを分解し、糖を生成します。
リパーゼは、脂肪を分解し、脂肪酸とグリセロールを生成します。
代謝酵素は消化酵素が分解した栄養からエネルギーを生み出したり、
細胞を再生したりして活用する働きを手助けしています。
新陳代謝のサポートや血流の促進、免疫力の向上、老廃物の排出などにも関わっています。
食物酵素ってどんなもの?
人間の体内には存在せず、
食物に含まれている「食物酵素」もあります。
これは体内で作用している消化酵素の働きをサポートするもので、
食物から補うことで食べ物の消化吸収が助けられます。
酵素はすべての食品に含まれているわけではありませんが、
食物酵素が多く含まれている食品には以下のようなものがあります。
- パイナップル
- 大根
- かぶ
- 山芋
- パパイヤ
- 梨
- いちじく
- 発酵食品いろいろ
例えばパイナップルやパパイヤ、梨には、
たんぱく質をアミノ酸に分解する消化酵素
「ブロメライン」が多く含まれています。
大根やかぶには、人間の唾液にも含まれている消化酵素
「アミラーゼ」が多く含まれています。
味噌、ヨーグルトなどの発酵食品にも、
食物酵素が多く含まれています。
なぜ発酵食品に酵素が多く含まれるかといいますと、
発酵の過程で微生物が多くの酵素を作り出すからです。
また、発酵の過程では微生物がでんぷんやたんぱく質を分解し、
糖やアミノ酸を生成してくれます。
その結果、食べた人は体内でわざわざ酵素を使って、
食物のでんぷんやたんぱく質を分解する必要が減るので、
栄養を効率よく吸収できるのです。
生の野菜や果物には概して多くの酵素が含まれていますが、
酵素は約70度の熱で変性してしまうので、加熱調理すると、
酵素の活性が失われます(失活といいます)
また、酵素はたんぱく質ですので、
強い酸性やアルカリ性にも弱いです。
食物から摂っても意味があるの?
「じゃあ、例えば発酵食品とか、
酵素を豊富に含んだ食物を食べても、
酵素は胃酸で分解されちゃうんじゃないの?」
「酵素ドリンクとか飲んでも、
胃で分解されるから意味がないのでは?」
という質問もよくいただきます。
その通り、酵素自体は強い酸性を持つ胃酸で失活しますが、
重要なのは、酵素を豊富に含んだ食物を食べることで、
「酵素によって分解され生成された物質を
効率的に摂取できる」ということです。
例えば味噌でしたら、大豆のたんぱく質を
微生物が分解し、アミノ酸に変えてくれています。
もし大豆をそのまま食べたら、私たちの体内酵素が頑張って
大豆のたんぱく質を分解しなければならないのです。
そのためには多くの酵素が体内で消費されます。
でも酵素があらかじめたんぱく質を分解して
作ってくれたアミノ酸たっぷりのお味噌を食べたら、
その分体内の消化酵素を使わないで済むのです。
例えば、木製品が欲しいとして
材料や道具を買って1から作るのか?
すでに出来上がっている木製品を買うのか?
どちらが楽?というお話ですね😊
消化酵素と代謝酵素は相互にサポートし合う関係ですので、
消化酵素を過剰に使うと代謝酵素の働きが弱まります。
なので消化酵素の使用量を抑えると、
代謝酵素に余裕ができて、
新陳代謝や血流促進、免疫力の向上、老廃物の排出など…
様々な働きが高まります。
酵素はなぜ腸内環境に良いの?
ヘルシーアニマルズでは、ペット用に
「植物酵素発酵ドリンク」「植物酵素発酵パウダー」を
長年販売しています。
飲んだ方からは、
「うんちの質が良くなった」「体調が良くなった」
「毛づやが良くなった」など嬉しい反響をいただいていますが、
その理由はどこにあるのでしょう。
ヘルシーアニマルズの植物酵素シリーズは、
53種類の野菜や果物をじっくり発酵して作った
ドリンクやパウダーであり、
酵素さんが野菜や果物から生成した
オリゴ糖やアミノ酸を豊富に含んでいます。
製品に残っていた酵素が胃酸で失活しても、
オリゴ糖は腸に届き、
善玉菌のエサになります。
免疫細胞の7割は腸内にありますので、
善玉菌が元気いっぱいになると
腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスが整います。
そして善玉菌が優勢になると、
免疫細胞の働きも良くなる仕組みです。
また、善玉菌が増えると、
善玉菌・悪玉菌のどちらにもなりうる「日和見菌」が
善玉菌側につきますので、悪玉菌が劣勢になります。
その結果、おならやうんちの具合も変わってきます。
善玉菌は食中毒菌や病原菌による感染を予防したり、
悪玉菌が多いとできる腐敗産物の産生を抑制します。
よく、機能性の乳酸菌飲料などに、
「ウイルスなどへの感染リスクを減らす」と書かれているのは、
このような仕組みなのです。
また、タンパク質が分解されてできたアミノ酸は、
わざわざ酵素とエネルギーを消費して消化活動をしなくても、
すでに吸収しやすい状態になっているので、
老犬や病気の子など、
消化力が弱っている子でも、すぐに体づくりの材料として使うことができます。
その結果、皮ふや被毛に迅速に変化が出るのでしょう。
以上のような理由で、
酵素を含む食品を取り入れることは全く無駄ではないどころか、
積極的に取り入れていったほうが良いのです。
免疫アップに酵素を摂ろう!
酵素を豊富に含んだ食物を積極的に取り入れるために、
人間の場合、生の野菜や果実、
発酵食品を食生活に取り入れることがおすすめです。
ではペットの場合は、
どのような方法があるのでしょう?
生の野菜や果実は、
ペットに与えて良いものと悪いものがあります。
例えば玉ねぎは、犬・猫ともに与えてはいけません。
ネギ類は貧血などを起こす可能性があるので一般的に厳禁です。
またアボカド、ぎんなん、長芋なども与えてはいけない野菜です。
果実では、ブドウ・レーズン、グレープフルーツ、プルーンなどは、
与えてはいけないものです。
発酵食品では、味噌やヨーグルトは与えても大丈夫です。
しかし味噌には多くの塩分が含まれているため、
ペットの腎臓に多大な負担がかかりますので、
少ししか与えることができません。
ヨーグルトの塩分は少ないですが、
消化機能が弱い子や、乳糖に弱い子(乳糖不耐症)、
タンパク質の栄養制限がされている子など、
食べないほうが良い子もいます。
健康を維持するための食生活は、
簡単に、安全に続けることができるものが一番です。
そこでおすすめしたいのが
安心・安全なサプリからの摂取です。
ヘルシーアニマルズでは、
植物発酵酵素のサプリはもちろん、
楽しみながら
酵素を取り入れることができる
植物発酵酵素配合のおやつもあります。
なお、植物発酵酵素の粉末タイプには、
野菜由来のミネラル分が多く含まれているため、
【ストルバイト結石】を起こしやすい猫ちゃんは、
液体タイプをご利用くださいね。
ヘルシーアニマルズの酵素は、発酵段階で食物の栄養素は分解され、オリゴ糖、アミノ酸、ベータグルカンなどに変換されていますので安心してお与えいただけます。
基本的な使い方は、ペットの種類・体の大きさに合わせて、
フードにふりかけたり、
そのまま与えるだけです。
詳しくは【サプリのトリセツ】をどうぞ!
腸内環境の改善は一朝一夕にできることではなく、
コツコツと積み重ねることが大切です。
ペットの毎日の食生活に、
手軽なふりかけ感覚で
「酵素サプリ」を取り入れていきましょう!