
長い間愛犬・愛猫と暮らしていると、彼らの様子に変化を感じることがあります。
(私たちも同時に年を取りますから、彼らも「飼い主さんどうしたの⁉」と感じているのかもしれませんが…)
「最近、夜になると落ち着かず歩き回るようになった」
「トイレを失敗することが増えた」
「呼びかけても反応が薄く、壁の前でぼんやりしていることがある」
例えばこのような変化が見られると「年を取ったから仕方がないね」と思うかもしれません。
しかし、その変化には、犬や猫の認知症ともいわれる「認知機能不全症候群」が関係していることがあります。
認知機能の変化は、ある日突然始まるとは限りません。
最初は「少し寝る時間が変わった」「前より甘えるようになった」といった、ごく小さな変化として現れることもあります。
大切なのは、それを老化のひと言で軽く片づけず、早めに動物病院へ相談することです。
また、シニア期を迎えてから慌てるのではなく、若く元気なうちから脳と体の健康を支える習慣を育てておくことです。
今回は、犬・猫の認知症の特徴や人の認知症との違い、気づきたいサイン、毎日の生活でできる備えについてご紹介しますね!

犬・猫の認知症「認知機能不全症候群」とは

犬や猫も年齢を重ねると、脳にさまざまな変化が起こります。
その結果、記憶する、学習する、周囲の状況を理解するといった認知機能が低下し、行動や生活リズムに変化が現れることがあります。
これを「認知機能不全症候群(Cognitive Dysfunction Syndrome:CDS)」と呼びます。犬では「犬認知機能不全(CCD)」という言葉も使われます。
主な変化は、次のようなものです。
- 家の中で迷う、壁や家具の間から出られなくなる
- 家族への反応が薄くなる、反対に以前より強く甘える
- 昼間に眠り、夜に鳴く・歩き回る
- トイレの場所を間違える
- 今までできていたことができなくなる
- 遊びや散歩への関心が低下する
- 不安が強くなり、ひとりで過ごすことを嫌がる
ただし、これらの行動だけで認知症と決めることはできません。
関節痛、視力・聴力の低下、脳の病気、内臓疾患などでも似た変化が起こるため、診断には動物病院での診察や検査が必要です。
人間の認知症とは違うの?

犬・猫の認知機能不全症候群と人の認知症には、色々な共通点があります。
たとえば、脳の萎縮、神経細胞へのダメージ、酸化ストレス、脳内へのアミロイドβの蓄積などです。
特に犬の脳の加齢変化は、人のアルツハイマー病を研究するうえでも注目されています。
一方、認知症と認知機能不全症候群はまったく同じ病気ではありません。
人では、会話や読み書き、金銭管理などを通して認知機能を詳しく調べられます。
しかし犬や猫は言葉で症状を説明できないため、普段の行動の変化や飼い主さんからの情報をもとに判断します。
また、人の認知症には複数の種類がありますが、犬・猫では行動の変化を確認し、似た症状を起こす病気を除外しながら診断を進めます。
つまり、共通する部分はあってもそれぞれの動物に合った観察とケアが必要なのです。
犬と猫では、認知症の現れ方が違う?

基本となる変化は共通していますが、犬と猫では、飼い主さんが気づきやすいサインに少し違いがあります。
🐶犬に多く見られる変化
犬では、方向感覚や家族との関わり、睡眠、トイレ、活動性、不安などの変化が手がかりになります。
散歩の途中で立ち止まる、慣れた道で迷う、ドアの開く側ではなく反対側で待つ、家具の隙間に入り込んで出られない、夜中に歩き回るといった行動が見られることがあります。
情動が変化し、以前は喜んでいた散歩や遊びに反応しなくなったり、留守番への不安が急に強くなったりすることもあります。
ただし、散歩を嫌がる原因が関節の痛みだったり、呼びかけへの反応低下が難聴によるものだったりすることもあります。「年齢のせい」と決めつけず、体の不調も一緒に確認しましょう。
😺猫に多く見られる変化
猫では、夜鳴きや大きな声で鳴く、家の中を目的なく歩く、トイレ以外で排泄する、家族への接し方が変わるといった行動が目立つことがあります。
猫はもともと単独で静かに過ごす時間が長く、犬ほど変化が表に出ないこともあります。そのため、「最近よく鳴くようになった」「高い場所に上がらなくなった」「毛づくろいが減った」といった小さな変化に早く気づくことが大切です。
一方、シニア猫に多い甲状腺機能亢進症、慢性腎臓病、高血圧、関節炎、視力・聴力の低下でも、夜鳴きや粗相、落ち着きのなさが現れます。
猫の行動変化は、まず病気や痛みがないかを調べることが特に重要です。
何歳ごろから発症しやすい?

犬猫でも人間でも、認知機能の老化には個体差があり、「何歳になったら必ず発症する」というものではありません。
犬では一般に、8歳前後から認知機能の変化が現れる可能性があり、11歳、12歳と年齢が上がるほど注意が必要になります。大型犬は小型犬より早くシニア期を迎えるため、年齢だけでなく、その子の体格や健康状態も考えて観察しましょう。
大規模な犬の加齢研究では、年齢が1歳上がるごとに認知機能不全に該当する可能性が高くなることが報告されています。
また、活動性が低い犬ほど認知機能不全との関連が強いという結果もあります。
ただし、これは「運動不足だけが原因」という意味ではなく、体調が悪いから動けない可能性も含んでいます。
猫では、認知機能や運動機能の低下は10~11歳ごろから現れ始めるとされています。
過去の調査では、認知機能の低下に該当する行動が11~14歳の猫の約28%、15歳を超える猫の約50%に見られたと報告されています。
数字を見て不安になる必要はありません。知っておくことで、小さな変化に早く気づき、必要な診察や暮らしの工夫につなげられます。
気になる変化があったら、まず動物病院へ

認知機能不全症候群は、ひとつの検査だけで確定する病気ではありません。
動物病院では、飼い主さんから日常の様子を聞き、身体検査や血液検査、尿検査、血圧測定などを行い、似た症状を起こす病気が隠れていないか確認します。
必要に応じて、神経学的検査や画像検査が検討されることもあります。
受診前には、次のことをメモしておくと役立ちます。
- いつから、どのような変化が始まったか
- 毎日なのか、ときどきなのか
- 昼と夜の睡眠時間
- 食欲、飲水量、排泄の変化
- 歩き方、段差の上り下り、痛そうな様子
- 現在使っている薬やサプリメント
夜鳴きや徘徊、粗相などは、短い動画に残しておくのもおすすめです。診察室では再現されない行動を、獣医師に具体的に伝えられます。
忙しい飼い主さんは便利なアプリを使って毎日の様子を記録しておくと後々が楽になりますよ。
【ブログ】忙しい人・ズボラさん必見!ペットの健康管理は「ルーティン」「仕組み化」でもう忘れない!
急にぐるぐる回る、立てない、けいれんする、意識がぼんやりする、頭を傾けるといった症状が現れた場合は、ゆっくり進む認知機能不全ではなく、緊急性のある病気の可能性もあります。早急に動物病院へ連絡してくださいね。
発症してからではなく、若いうちからできること

認知機能不全を完全に防ぐ方法は、まだ確立されていません。それでも、脳と体にほどよい刺激を与え、健康状態を整えておくことは、豊かなシニア期を過ごすための土台になります。
適度に体を動かす
犬なら、年齢や体力に合った散歩を続けましょう。
いつもの道を反対回りに歩く、時々別の道を選ぶ、立ち止まって匂いを嗅ぐ時間を作るなど、体と頭を一緒に使える散歩がおすすめです。
猫なら、おもちゃを追う、フードを探す、無理のない高さを上り下りするといった遊びを、短い時間でも取り入れます。
考える楽しみを作る
おやつ探し、知育トイ、簡単なトレーニングなど、「考えたらできた」という経験は良い刺激になります。シニアになってから新しいことを始めても遅くありませんが、若いうちから遊びや学習を楽しむ習慣があると続けやすくなります。
睡眠と生活リズムを整える
朝はカーテンを開けて光を取り入れ、食事や散歩、遊びの時間をある程度一定にしましょう。
安心して眠れる場所を用意し、夜は強い光や大きな音を避けます。
定期健診を受ける
痛みや内臓の病気、視力・聴力の低下は、活動量や人との関わりを減らす原因になります。
若いうちから定期健診を受け、口腔内、体重、筋肉量なども含めて変化を追うことが大切です。
たもぎ茸のエルゴチオネインと認知機能の研究

最近話題にのぼることが増えたきのこの一種「たもぎ茸」には、アミノ酸の一種である「エルゴチオネイン」が含まれています。
エルゴチオネインは抗酸化作用をもつ成分として知られ、脳の健康との関わりが研究されています。
人を対象とした研究では、血中エルゴチオネイン濃度が低い高齢者ほど、その後の認知機能や日常生活機能が低下しやすかったという報告があります。日本の高齢者を追跡した有名な久山町研究でも、血清エルゴチオネイン濃度が高い人ほど、認知症の発症リスクが低いという関連が報告されました。
とても興味深い結果ですが、これらは主に人を対象とした研究であり、エルゴチオネインを与えれば犬・猫の認知症を予防できる、と証明したものではありません。エルゴチオネインは、認知機能の維持や健康的な加齢への可能性が研究されている段階です。
サプリメントは薬ではなく、認知症の診断や治療の代わりにはなりませんが、毎日の食事、運動、睡眠、遊び、健診と組み合わせて、健康維持を支える選択肢のひとつとして考えましょう。
毎日の健康習慣に「北海道産たもぎ茸濃縮エキス」

ヘルシーアニマルズの「北海道産たもぎ茸濃縮エキス」は、北海道産たもぎ茸を使用した犬・猫用サプリメントです。
先述のエルゴチオネインやβグルカンなどの成分を生のたもぎ茸から摂ろうとすると、大量にたもぎ茸を食べなければ不可能ですが、サプリメントなら効率的に摂取することができます。
いつものフードにかけやすい粉末タイプと、粉末が苦手な子にも取り入れやすく、水分補給にもなる液体タイプがあります。若く健康なころから食事に加える習慣を作っておけば、年齢を重ねて食の好みが頑固になってから新しいものを始めるより、無理なく続けやすくなります。
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腸から毎日の健康を支える「植物発酵酵素サプリ」
脳だけに注目するのではなく、食事をしっかりとり、お腹の調子を整え、元気に動ける体を保つことも大切です。
最近は腸と脳の働きが相関しているという「腸脳相関」についても多方面で研究が進んでいます。
「腸脳相関」とは、腸と脳が互いに影響を与え合う仕組みのことです。
強い緊張やストレスを感じたときに、お腹が痛くなったり下痢や便秘になったりするのも、その一例です。
一方で、腸内環境の変化が気分や睡眠、ストレスへの反応に関わることも分かってきました。この双方向のやり取りには、自律神経やホルモン、免疫、腸内細菌がつくる物質などが関係しており、腸は「第二の脳」と呼ばれることもあります。
ただし、腸を整えれば心の不調がすべて治るという意味ではありません。バランスのよい食事や十分な睡眠、適度な運動を心がけることが、腸と心の両方を健やかに保つ土台になります。
ヘルシーアニマルズには、北海道の植物素材約50品目をじっくり発酵させた酵素サプリがあります。
体を作る原料となる様々なアミノ酸や、腸内の善玉菌が好むオリゴ糖が豊富に含まれており、ワンちゃんネコちゃんの健康な毎日をサポートします。
🐶ワンちゃん用はこちらの「粉末タイプ」
😺猫ちゃん用や、病中病後の子、シニアの子、元気のない子などには吸収の早い「ドリンクタイプ」
発酵食品や腸内環境と脳の関係は研究が進む分野ですが、これらの商品が認知症を予防・治療するという意味ではありません。毎日の食生活と健康維持を支えるものとして取り入れてみてください。
1歳ごろから、少量ずつでも「続ける習慣」を

たもぎ茸や植物発酵酵素のサプリメントは、シニアになってからだけのものではありません。健康な犬・猫では、成長期を終える1歳ごろから、毎日の健康管理の一環として取り入れることができます。
最初から完璧を目指さなくても大丈夫です。初めて与えるときは、ごく少量から始め、便、食欲、皮膚の状態、嘔吐や下痢、かゆみなどの変化がないか確認しましょう。複数の商品を始める場合も、一度に全部ではなく、ひとつずつ試すと体調の変化に気づきやすくなります。
基本は商品に記載された給与量を確認しますが、毎日きっちり全量を用意することが負担になり、習慣そのものをやめてしまうくらいなら、まずは少量から続ける方法もあります。
全くあげないよりは、少しでもあげ続けることが習慣化のコツです。
飼い主さんにも、忙しい日や心に余裕のない日があります。「今日は少しだけ」でも、食事の横に置いて思い出せたこと、また続けようと思えたことは立派な一歩です。
大切なのは、習慣的にも経済的にも無理をして短期間で終わることではなく、飼い主さんと愛犬・愛猫の生活に合う形を見つけることです。
まとめ|今日の小さな習慣が、これからの毎日を支える

犬や猫にも、加齢に伴う認知機能不全症候群があります。犬では迷いや睡眠・散歩の変化、猫では夜鳴きや粗相、家族との関わり方の変化などが手がかりになります。
ただし、同じような行動は痛みや内臓疾患、視力・聴力の低下でも起こります。気になる変化を見つけたら「もう年だから」と片づけず、動画やメモを持って動物病院へ相談しましょう。
そして、認知機能を守る行動は、シニアになってから始めるものではありません。
認知機能は一旦失われると元に戻すことはできません。早くから機能低下の予防を始め、発症を遅らせましょう。例えば散歩、遊び、よく眠れる環境、定期健診、毎日の食事。そこに、たもぎ茸や植物発酵酵素のサプリメントを健康維持の選択肢として加えることもできます。
全部を完璧にする必要はありません。
1歳ごろから、できることを、できる範囲で始めてあげましょう。
小さな小さな積み重ねが、愛犬・愛猫と長く楽しく暮らす未来の土台となります。
