「歯みがきをしようとすると逃げてしまう」
「歯ブラシを口に入れた瞬間、カミカミしてしまう」
「毎日磨いてあげたいけれど、嫌われそうで続かない」
愛犬・愛猫との生活で苦労を感じやすいのが「歯みがき問題」です。
「やらなきゃ!」と思いつつ、歯みがきに難しさを感じている飼い主さんは少なくありません。
けれど、歯みがきでいちばん大切なのは、一度にすべての歯を完璧に磨くことではありません。
大切なのは、愛犬・愛猫に「歯みがきは怖い」「歯ブラシは嫌なもの」と思わせず、少しずつでも続けることなんです。
今回は、犬・猫が歯みがきを嫌がる理由や歯周病のお話、なるべく嫌がらない歯ブラシの選び方、交換のタイミング、毎日の習慣にする方法まで詳しくご紹介します!

犬・猫はなぜ歯みがきを嫌がるの?

ところで、被毛のブラッシングが好きなワンちゃんネコちゃんは多いですが、
歯みがきが好きという子はあまり聞いたことがありません。これは何故なのでしょう。
犬や猫にとって、口の中はとても敏感な場所です。
人に口元をつかまれたり、見慣れないものを口の中に入れられたりすることは、犬や猫が本来行う自然な行動ではありません。
特に歯みがきを始めたばかりの子は、「何をされるのだろう」と不安になります。
飼い主さんが逃げられないように体を強く押さえたり、口を大きく開けようとしたりすると、歯みがきに対する苦手意識がさらに強くなることがあります。
また、歯ぐきに炎症がある場合は、歯ブラシが触れることで痛みを感じている可能性もあります。赤みや腫れ、出血、強い口臭、食べにくそうな様子がある場合は、無理に磨かず動物病院で診てもらいましょう。
飼い主さんにこれだけは分かってほしいのは、歯みがきを嫌がるのはわがままだからではないということです。
人間だって、いきなり宇宙人が現れてお口にブラシを入れてきたら絶対いやですよね。
・口元を触られることに慣れていない
・歯ブラシの毛が硬く、痛い
・強く磨かれた経験がある
・長時間押さえられるのが怖い
・すでに口の中に痛みがある
・歯ブラシをおもちゃだと思っている
嫌がる理由は一つではありません。
まずは「どうして嫌なのかな?」と考えて、その子の不安や痛みに寄り添うことから始めてみましょう。
犬・猫にも多い歯周病

歯周病は、歯の表面についた歯垢の中の細菌によって、歯ぐきや歯を支える組織に炎症が起こる病気です。
初期には歯ぐきが赤くなる「歯肉炎」が見られ、進行すると歯ぐきの内側や歯を支える骨にまで影響が及びます。
・口臭が強くなった
・歯ぐきが赤い、腫れている
・歯みがきで血が出る
・硬いものを食べにくそうにする
・食べ物を口から落とす
・片側だけで噛んでいる
・口元を触られるのを急に嫌がる
・よだれが増えた
・歯がぐらついている
このような変化は、お口のトラブルのサインかもしれません。
犬や猫は口が痛くても、言葉で伝えることができません。特に猫は、痛みを隠しながら普段どおりに振る舞うことがあります。「ごはんを食べているから大丈夫」とは限らないため、日頃から口臭や歯ぐき、食べ方の変化を見ておくことが大切です。
歯垢の段階であれば、歯ブラシによるケアが役立ちます。しかし、硬くなった歯石を家庭の歯みがきだけで取り除くことはできません。
すでに歯石が多くついている場合や、歯ぐきに炎症がある場合は、まず動物病院へ相談しましょう。家庭での歯みがきは治療の代わりではなく、新しい歯垢をためにくくし、お口の健康を守るための毎日のケアです。
嫌がりにくい歯ブラシを選ぶポイント

犬・猫用の歯ブラシは、どれを使っても同じというわけではありません。
嫌がりにくさを考えるなら、次のポイントを確認してみましょう。
🦷毛先がやわらかい
硬い毛で歯ぐきをゴシゴシこすると、痛みや違和感につながります。特に歯みがきに慣れていない子やシニアの子には、歯や歯ぐきにやさしく触れられる、やわらかい歯ブラシがおすすめです。
🦷毛が細い
犬や猫の歯垢は、歯と歯ぐきの境目にたまりやすくなります。
太く硬い毛で表面だけを強くこするのではなく、細い毛先を歯と歯ぐきの境目にやさしく当てるのがポイントです。
🦷お口に合ったサイズ
ヘッドが大きすぎると、口の中で動かしにくく、奥歯まで届きません。小型犬や猫には小さなヘッド、中型犬や大型犬には口の大きさに合ったサイズを選びましょう。
🦷力を入れなくても使いやすい
飼い主さんが「歯垢を取らなくては」と思うほど、つい手に力が入ります。
しかし、力強く磨くことよりも、やわらかい毛先を細かく動かすことが大切です。歯ブラシは鉛筆を持つように軽く持ち、歯ぐきを傷つけないように磨きましょう。
とにかくやわらかい「天使の羽ブラシ」

一般的な歯ブラシを嫌がっていた子に試してほしいのが、ヘルシーアニマルズの「天使の羽ブラシ」です。
天使の羽ブラシには、直径約0.08mmの超極細毛が高密度に植えられています。毛先は羽毛のようにやわらかく、歯や歯ぐきにやさしくフィットするのが特徴です。
硬い歯ブラシを痛がる子や、歯ブラシを見ただけで逃げてしまう子、初めて歯みがきに挑戦する子にもおすすめです。
サイズは次のように選べます。
・SSサイズ:猫、小型犬
・Sサイズ:小型犬、中型犬
・Mサイズ:大型犬
超極細毛のため、歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目にも毛先を当てやすくなっています。
ただし、歯周ポケットの奥まで無理に差し込んだり、強くこすったりする必要はありません。深い歯周ポケットや進行した歯周病は、家庭の歯みがきでは治療できないため、動物病院での診察が必要です。
たまった歯垢、一度に全部取ろうとしないで

愛犬・愛猫の歯に歯垢を見つけると、「今日の歯みがきで全部きれいにしよう」と思ってしまうかもしれません。
けれど、その頑張りすぎが歯みがき嫌いの原因になることがあります。
長時間磨かれたり、何度も同じ場所をこすられたりすると、犬や猫は我慢できなくなります。そして、「歯ブラシが出てくると嫌なことをされる」と覚えてしまいます。
歯垢は一度に全部取れなくても大丈夫です。
今日は右側、明日は左側というように分けてもよいですし、今日は前歯を数秒だけ、次回は奥歯を少しだけでも構いません。やわらかく細い毛で何度もケアを繰り返すうちに、少しずつ歯垢を落としていくことを目指しましょう。
その日の歯垢を完璧に落とすことよりも、新しい歯垢をため続けず、歯石になるのを防いでいくことが大切です。
歯みがきは一度の100点より、毎日の10点。
「もう少し磨きたい」と飼い主さんが思うくらいで終わらせることが、長く続けるコツです。
嫌がらない歯みがきの練習方法

いきなり歯ブラシを奥歯までグイグイ入れようとせず、段階を分けて練習しましょう。
ステップ1 口元に触れる
リラックスしている時に、頬やあご、口の周りをやさしく触ります。落ち着いて触らせてくれたら、ほめて終わりにします。
ステップ2 唇を少しめくる
口を無理に開ける必要はありません。唇をほんの少しめくり、前歯や犬歯が見えたら成功です。
ステップ3 ジェルに慣れてもらう
「アカエゾマツ歯みがきジェル」を指先につけ、においをかがせたり、少量をなめてもらったりします。
アカエゾマツ歯みがきジェルは、アカエゾマツ葉水を使用した犬・猫用の口腔ケアジェルです。研磨剤や発泡剤を使用していないため、すすぎができない犬や猫にも使いやすくなっています。
まだ歯ブラシが難しい子は、まずジェルをなめるところから始めてもよいでしょう。
お口にジェルを含ませるだけでも簡単にケアができる便利な製品です。
ステップ4 歯ブラシを一瞬だけ当てる
歯ブラシを口に入れたら、まずは前歯や犬歯に一度触れるだけで終わります。
「入れる、触れる、すぐ出す」という短い練習を繰り返しましょう。
ステップ5 磨く場所を少しずつ増やす
前歯に慣れたら、歯ブラシを横から入れて奥歯へ進みます。
奥歯の外側は歯垢がたまりやすいため、唇を少しめくり、歯と歯ぐきの境目に毛先をやさしく当てます。
口を大きく開け続ける必要はありません。数秒で終わっても、嫌がらずにできたら大成功です。
毎回、たくさんほめたり、ごほうびを用意したりして、「歯みがきの後にはうれしいことがある」と覚えてもらいましょう。
歯ブラシを噛み始めたら、すぐに口から出す

飼い主さんが一生懸命に歯ブラシを口へ入れようとすると、愛犬・愛猫がおもちゃと勘違いしてカミカミすることがあります。
歯ブラシを強く噛ませ続けると、ブラシ部分が変形したり、柄やヘッドが破損したりするおそれがあります。壊れた部分を飲み込む可能性もあるため、そのまま噛ませてはいけません。
噛み始めたら、引っ張りっこをせず、落ち着いて歯ブラシを口から出しましょう。
噛むたびに歯みがきを中断することで、「これは噛んで遊ぶものではない」と少しずつ伝えていきます。
歯みがき中は必ず飼い主さんが歯ブラシを持ち、くわえたまま放置しないでください。
また、すでにヒビや変形、毛の抜け、ヘッドのぐらつきなどが見られる場合は、使用期間にかかわらず新しいものへ交換しましょう。
天使の羽ブラシの替え時は?

天使の羽ブラシは、使い続けるうちに毛先の状態が変わり、最初より硬く感じられることがあります。
やわらかさが失われてきた時は交換のサインです。
毛先が広がっていなくても、
・最初より毛が硬く感じる
・毛先がまとまりにくい
・汚れやにおいが残る
・毛が抜けている
・ブラシや柄に変形がある
・強く噛んでしまった
このような変化があれば、新しい歯ブラシに取り替えましょう。
目安としては、1か月ごとの交換がおすすめです。
「まだ使えるかな?」と毎回判断していると、交換時期を忘れやすくなります。
そこで、毎月1日や月末など、交換する日を決めてしまいましょう。
カレンダーやスマートフォンの予定に「歯ブラシ交換日」と登録しておくと、忘れにくくなります。
アプリを使って歯みがきを習慣にしよう

歯みがきを毎日続けるためには、飼い主さんの頑張りだけに頼らず、忘れにくい仕組みを作ることが大切です。
カレンダーアプリやリマインダー、習慣管理アプリを使い、毎日同じ時間に通知が届くよう設定してみましょう。
たとえば、
・夕食後の20時に「歯みがきタイム」と通知する
・できた日にアプリへチェックを入れる
・家族で記録を共有し、二重磨きや磨き忘れを防ぐ
・毎月1日に「歯ブラシ交換」と通知する
・動物病院での定期チェックも登録する
といった使い方ができます。
毎日できなかったからといって、やめる必要はありません。
一日忘れても、次の日からまた始めれば大丈夫です。「連続記録が途切れたから失敗」ではなく、「今月は何回できたかな?」と考えるほうが続けやすくなります。
歯みがきの記録と一緒に、口臭、歯ぐきの色、出血の有無なども残しておくと、お口の変化にも気づきやすくなります。
Googleカレンダーを使った習慣化も便利ですし、例えば「ポケモンスマイル」など人間の子ども用のアプリを使って習慣化するのも楽しいですよ!
交換を忘れないために3本セットを常備しよう

「交換日になったけれど、新しい歯ブラシを買っていなかった」
この状態になると、古い歯ブラシをそのまま使い続けたり、交換を先送りしたりしがちです。
毎月交換するなら、最初から3本セットを用意しておくと安心です。
ヘルシーアニマルズのオンラインショップでは、天使の羽ブラシの「お得な3本セット」をご用意しています。
1本ずつ購入するよりお得で、3本あれば約3か月分。
毎月決めた日に迷わず交換できるため、歯みがき習慣を続けやすくなります。
多頭飼いの場合は、同じ歯ブラシを共有せず、一頭につき1本ずつ用意しましょう。色を変えたり、柄に名前をつけたりすると間違いを防げます。
これから歯みがきを始める方には、「アカエゾマツ歯みがきジェル」と「天使の羽ブラシ」が一緒になった口腔ケアセットもおすすめです。
歯ブラシとジェルを別々に用意する必要がなく、届いた日からすぐにお口のケアを始められます。
まとめ|欲張らないのが長続きのコツ

愛犬・愛猫のためを思うほど、「きれいに磨かなくては」「奥歯まで全部磨かなくては」と力が入ってしまいます。
けれど、犬や猫にとっては、完璧に磨かれることよりも、痛くないこと、怖くないこと、すぐに終わることが大切です。
硬い歯ブラシを嫌がる子には、超極細毛でやわらかな天使の羽ブラシを試してみましょう。
そして、たまった歯垢を一度ですべて取ろうとせず、今日は数秒、次はもう少しというように、小さな成功を重ねてください。
噛み始めたらすぐに歯ブラシを出す。
嫌がる前に終わる。
できたらたくさんほめる。
毎月決めた日に新しい歯ブラシへ交換する。
そんな無理のない積み重ねが、愛犬・愛猫の大切な歯と健康を守る習慣になります。
歯みがきは、一度だけ頑張る特別なケアではありません。
大好きな家族と長く元気に過ごすための、毎日のやさしいコミュニケーションです!
