2026.09.07

【ブログ】秋こそマダニに注意!愛犬・愛猫を守る散歩・アウトドアの虫よけ対策 

9月になりました。暦の上では秋ですね。
ところで「マダニに気をつけるのは、暑い夏だけ」と思っていませんか?

たしかに、春から夏はマダニの活動が目立つ季節です。
しかし、涼しくなったからといって安心はできません。マダニは卵、幼ダニ、若ダニ、成ダニと成長しながら活動し、代表的な種類であるフタトゲチマダニでは、秋に幼ダニの活動がピークを迎えることが知られています。

暑さが落ち着く秋は、ワンちゃんとの散歩時間が長くなり、キャンプや釣り、ドライブなどへ出かける機会も増える季節。草むらや河川敷、キャンプ場などで過ごす時間が増えるぶん、マダニと接触する可能性も高まります。

今回は、秋にもマダニ対策が必要な理由と、外出前・帰宅後にできる予防習慣をご紹介します。
「夏が終わったから、虫よけも終わり」と油断せず、愛犬・愛猫を守る秋の対策を始めましょう!

秋になればマダニは減る?実は油断できない季節です

マダニというと、気温の高い夏に活発になるイメージがあります。しかし、マダニの活動時期は、種類や地域、気温、湿度、発育段階によって異なります。

日本に広く分布するフタトゲチマダニは、おおむね春に若ダニ、夏に成ダニ、秋に幼ダニの活動が目立つとされています。
成ダニが吸血したあとに地上へ落ちて産卵し、卵からふ化した小さな幼ダニが秋の草むらなどで宿主を待ちます。吸血した幼ダニは脱皮して若ダニとなり、その一部は越冬して翌春に再び活動します。

つまり、秋は「成ダニが減るから安全」なのではなく、次の世代の小さなマダニが活動している時期なのです!
幼ダニは体が非常に小さく、毛に隠れると見つけにくいため、知らないうちに付着していることもあります。

また、マダニには多くの種類があり、秋から冬に活動する種類もいます。近年は秋になっても気温の高い日が続くことがあるため、カレンダーだけで虫よけを終わらせないことが大切ですね。

秋はワンちゃんとの外出が増えるからこそ注意

夏の間は、熱中症や熱いアスファルトを避けるため、散歩の時間を短くしていたご家庭も多いのではないでしょうか。

涼しい秋は、愛犬にとって思いきり外を楽しめる季節です。長めのお散歩はもちろん、ドッグラン、キャンプ、釣り、登山、紅葉狩りなど、家族で出かける機会も増えていきます。

マダニは山奥にだけいる虫ではありません。公園や河川敷、道ばたの草むら、落ち葉の多い場所、庭の茂みなど、日常の散歩コースにも潜んでいます。草の先などで待ち構え、近くを通った犬や人の体温、におい、振動などを感じると付着します。

体の小さなワンちゃんや短足の犬種は、地面や草との距離が近くなります。草むらへ顔を入れるのが好きな子、においを嗅ぎながら歩く子、長毛の子も、被毛に虫が入り込んでいないか丁寧に確認しましょう。

猫はできるだけ室内で飼育することが基本ですが、ベランダや庭へ出る子、ハーネスをつけて散歩する子も注意が必要です。
また、飼い主さんの衣服や犬の被毛についてきたマダニが、室内へ持ち込まれる可能性もあります。
飼い主さんだけのアウトドア(キャンプや登山、釣りなど)に行くときは人間も虫よけを! そして帰りには十分気をつけましょう!

マダニは「かゆい」だけでは終わらないことがあります

マダニは犬や猫の皮膚に口器をしっかり差し込み、数日間にわたって吸血することがあります。
吸血したマダニは大きく膨らみ、最初は小さなイボやかさぶたのように見えることもあります。

寄生された場所に赤みや腫れ、かゆみ、炎症が起こるほか、多数のマダニに寄生されると貧血につながることもあります。さらに注意したいのが、マダニが病原体を媒介する可能性です。

犬では、赤血球が壊されて貧血などを起こす犬バベシア症をはじめ、さまざまな感染症が知られています。人と動物の両方に関係する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)も、主にウイルスを保有するマダニに刺されることで感染します。国内では犬や猫の発症例も報告されています。

すべてのマダニが病原体を持っているわけではありません。しかし、見た目だけで安全かどうかを判断することはできません。
体にマダニがついていたあと、元気がない、食欲が落ちた、発熱しているように感じる、嘔吐や下痢がある、歯ぐきの色が白い、尿の色がいつもと違うなどの変化があれば、早めに動物病院へ相談してくださいね。

マダニ対策は「外出前・外出中・帰宅後」の3段階で

マダニ対策は、ひとつの方法だけに頼るのではなく、いくつかの方法を重ねることが大切です。

1.外出前に予防する

まず、愛犬・愛猫に合うマダニ予防薬について、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
飲むタイプや皮膚へ滴下するタイプなどがあり、年齢、体重、健康状態、生活環境によって適したものが異なります。

人用や犬専用の虫よけ剤を、自己判断で猫に使うのは避けましょう。犬には使えても猫には危険な成分が含まれる製品があります。必ず対象動物と使用方法を確認し、「犬用は犬に」「猫用は猫に」と表示どおりに使うことが大切です。

そのうえで、虫を寄せ付けにくくするペット用スプレーを、外出前の補助的なケアとして取り入れる方法もあります。散歩のたびに使うものだからこそ、犬・猫用であることや成分、使用方法を確認し、その子に合ったものを選びましょう。

ヘルシーアニマルズの「アカエゾマツ 虫よけスプレー」は、北海道産アカエゾマツ精油とヌートカトンの虫に対する忌避効果を利用した犬・猫用のスプレーです。
公的試験機関によるマダニ忌避効果試験では、噴霧後に乾燥させた条件で忌避率100%という結果が得られています。

これは定められた試験条件下での結果であり、あらゆる環境でマダニの付着を完全に防ぐことを保証するものではありません。それでも、動物病院で処方・推奨される予防薬や、草むらを避ける工夫と組み合わせることで、毎日の散歩やアウトドアでの補助的な対策になります。

使用前に軽く振って体全体へスプレーし、そのあとブラッシングして被毛全体へ行きわたらせます。顔まわりへの直接噴霧は避け、スプレー音が苦手な子には、飼い主さんの手に取ってからなじませてあげましょう。

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2.外出中は草むらや藪に注意する

マダニは草むらや藪、森林と開けた場所の境目などに潜んでいます。散歩中は、できるだけ草丈の高い場所へ入らせないようにしましょう。

キャンプや釣りでは、テントサイトや水辺までの道に草が茂っていることがあります。犬を長時間、草地へ直接寝かせないようマットを用意する、休憩のたびに被毛を軽く確認する、飼い主さんも長袖・長ズボンを着用するなど、家族みんなで対策してください。

3.帰宅後に全身をチェックする

散歩やアウトドアから戻ったら、玄関に入る前または帰宅後すぐに、全身を確認しましょう。明るい場所で被毛をかき分け、指の腹でゆっくり触れると、小さなふくらみに気づきやすくなります。

特に確認したい場所は、次のとおりです。

  • 顔まわり、目のふち、口のまわり
  • 耳の表裏と耳のつけ根
  • 首輪やハーネスの下
  • わきの下、胸、おなか
  • 足のつけ根、内もも
  • 足先、指の間、肉球の間
  • しっぽのつけ根

長毛の子は、目の細かいくしを使いながら確認するのもおすすめです。
犬だけでなく、飼い主さんの服、靴、帽子、アウトドア用品にもマダニがついていないか確認しましょう。

マダニを見つけても、無理に引き抜かないで

愛犬・愛猫の皮膚に食い込んだマダニを見つけると、すぐに取りたくなるかもしれません。しかし、指やピンセットで無理に引っ張ると、マダニの口器が皮膚に残って炎症を起こしたり、マダニの体液が逆流したりするおそれがあります。

マダニをつぶす、ひねる、火を近づける、アルコールや油をかけるといった自己流の方法も避けましょう。しっかり咬着している場合は、できるだけ早く動物病院で除去してもらうのが安心です。

受診までの間は、マダニをむやみに触らず、犬や猫がかき壊さないよう注意します。
取れたマダニを扱う必要がある場合も、ウイルスを持っている可能性があるので、素手でつぶさず、手袋などを使用してください。

涼しくなっても、虫よけ習慣は終わらせないで

秋は暑さが落ち着き、愛犬とのお散歩やアウトドアがますます楽しくなる季節です。一方で、秋に活動のピークを迎える幼ダニや、涼しい時期にも活動する種類のマダニがいるため、「夏が終わったから大丈夫」とは言い切れません。

お出かけ前の予防、草むらを避ける工夫、帰宅後の全身チェック。そして、マダニを見つけたときに無理に取らず、動物病院へ相談すること。この小さな習慣の積み重ねが、大切な家族を守ります。

むやみに恐れることはありませんが、心配を少しでも減らすことでレジャーはもっと安心して楽しめます。
秋ならではの気持ちいい空気や美しい景色を、愛犬・愛猫とたくさん楽しんでくださいね!