
もうすぐお盆休み。早いですね。
ご家族で帰省したり、旅行に出かけたり、普段は会えない親戚が集まったりと、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
一方で、犬や猫にとってお盆休みは、「いつもと違うこと」が一度に重なる時期でもあります。
知らない人が家に来る。
玄関が何度も開く。
テーブルにごちそうが並ぶ。
長時間の移動や留守番をする。
人にとってはそんな楽しいイベントでも、犬や猫には大きなストレスになったり、脱走や誤食などの思わぬ事故につながったりすることがあります。
少し早めに準備しておくだけで、防げる事故はたくさんあります。
今回は、愛犬・愛猫と安心してお盆休みを過ごすために、帰省・旅行・来客・留守番の場面ごとに確認しておきたいポイントをご紹介します!

① お盆休みは「いつもと違う」が重なる時期
お盆休みに特に注意したいのは、次のような変化です。
- 帰省や旅行で長時間移動する
- ペットホテルやシッターを利用する
- 留守番の時間が長くなる
- 普段会わない人や子どもが家に来る
- 玄関や窓の開閉が増える
- 人間用のごちそうやお菓子が並ぶ
- かかりつけの動物病院が休診になる
一つひとつは小さな変化でも、いくつも重なると犬や猫に大きな負担がかかります。
いつもは穏やかな子が落ち着かなくなったり、食欲が落ちたり、隠れたまま出てこなくなったりすることもあります。
「せっかくのお休みだから、愛犬・愛猫も一緒に楽しませてあげたい」と思うのは自然なことです。
しかし、犬や猫にとっての幸せは、必ずしも人と同じではありません。
いつもの場所で、いつものごはんを食べ、いつもの時間に眠る。
そんな変わらない毎日が、一番安心できる子もいるのです。
人間だって、いつもの生活が乱されると疲れてしまうこともありますよね。
② 一緒に行く?預ける?自宅で留守番?

さて帰省や旅行の予定が決まったら、まず考えたいのが愛犬・愛猫をどうするかです。
主な選択肢は、次の3つです。
- 一緒に連れて行く
- ペットホテルやペットシッターにお願いする
- 自宅で留守番してもらう
どれが正解かは、その子の性格、年齢、健康状態、移動時間によって変わります。
車でのお出かけが大好きで、知らない場所でも落ち着いて過ごせるワンちゃんであれば、一緒に旅行を楽しめるかもしれません。
一方、車酔いしやすい子、持病のある子、環境の変化に強い不安を感じる子にとっては、長距離移動が大きな負担になることがあります。
特に猫ちゃんは、慣れた生活環境や縄張りを大切にします。
「家族なのだから一緒に連れて行こう」と考えたくなりますが、猫ちゃんの場合は、慣れた自宅で信頼できる人にお世話をしてもらうほうが安心できることも少なくありません。
飼い主さんの希望だけではなく、「この子にとって一番負担の少ない方法はどれだろう?」という視点で選んであげましょう。
③ 一緒に帰省・旅行するときの注意点

愛犬・愛猫と車で移動するときは、キャリーケースやケージを車内でしっかり固定しましょう。
当たり前のように思えますが、町で運転していると「あれ?助手席にワンちゃんが乗ってる!」とか「窓から身を乗り出してる!」とかひどい場合は「運転席でワンちゃんをなでながら乗ってる?」みたいなケースをよく見かけますよね。
あれは一見楽しいドライブに見えますが、大切な愛犬愛猫を危険にさらしているのです!
車内を自由に歩かせたり、運転席に乗せたりすると、急ブレーキや事故の際に犬猫が投げ出される危険があります。
運転の妨げになる可能性もあるため、短い距離でも安全な状態で乗せることが大切です。
愛犬・愛猫はキャリーやケージに入れた状態で乗せて、シートベルトで固定するのが基本です。
車載用の専用ハーネスや、ドライブボックスもあります。
寂しがる場合は、助手席に固定できる専用のペットシートも販売されています。
そして、夏の車内に犬や猫だけを残してはいけません。
エアコンをつけているから、窓を少し開けているから、ほんの数分だから。
そのような状況でも、車内環境は急激に変化する可能性があります。
米国獣医師会も、車内の温度は短時間で危険な状態になり得るとして、動物だけを車に残さないよう注意を呼びかけています。
JAFさんのサイトにはエンジンを停止させてわずか30分後には車内温度は約45℃を記録し、その後も上昇を続けるという測定結果も発表されています。
【参考ブログ】これだけは気をつけて!愛犬とのお出かけを安全に楽しむ5つのコツ
移動中は次の点も確認しておきましょう。
- キャリーやケージを固定する
- こまめに休憩と水分補給をする
- 首輪、ハーネス、リードの傷みを確認する
- 休憩時にドアを開ける前にリードを装着する
- 宿泊先のペット同伴ルールを確認する
- いつものフード、食器、薬を持参する
- トイレ用品やペットシーツを多めに用意する
- 迷子札やマイクロチップ情報を確認する
移動中は緊張から水を飲まなくなる子もいます。普段使っている器や、飲み慣れたお水を持参すると安心です。
④ ペットホテルは早めの確認が大切
お盆期間中は、ペットホテルの予約が早い時期から埋まることがあります。
初めて利用する場合は、料金や立地だけではなく、次のような点も確認しておきましょう。
(特にワクチン接種証明書は必要なことが多く、持っていないために当日受け入れられないというのは最悪の事態です!)
- ワクチン接種証明書は必要か
- ノミ・ダニ予防などの利用条件があるか
- 夜間もスタッフがいるか
- 食事や散歩はどのように行われるか
- 持病や投薬に対応してもらえるか
- 体調不良時はどこの動物病院を受診するか
- 緊急時の治療方針をどこまで任せるか
- いつものフードやベッドを持ち込めるか
持病がある子やシニア犬・シニア猫の場合は、動物病院に併設されたホテルも選択肢になります。
できれば本番前に、数時間から半日程度のお試し利用をしておくと、スタッフさんの対応なども分かりますし、その子がどのような様子で過ごすのかも確認できます。
スタッフさんへ渡すメモには、食事量、投薬方法、排泄の回数、普段の性格、苦手なこと、かかりつけ動物病院の連絡先を書いておくと安心ですよ。
⑤ 留守番は「もしも」を想定して準備しよう

自宅での留守番は、慣れた環境で過ごせるというメリットがあります。
エアコンや給水器、給餌器など便利なアイテムもそろっています。
しかし、夏の長時間留守番では、エアコンの故障や停電、給水器の転倒、急な体調不良などの非常事態も考えておかなければなりません。
留守番前には、例えば次のような準備をしておきましょう。
- 水飲み場を複数用意する
- 犬猫の居場所は直射日光が入る場所を避ける
- 室温を外出先から確認できるようにする(見守りカメラ、ネットワーク対応の温湿度計やスマートエアコンの利用)
- エアコンが停止した場合の対応を決める
- 倒れやすい物や誤食しそうな物を片づける
- ゴミ箱や食品棚を開けられないようにする
- フードを長時間出しっぱなしにしない
- 家族やシッターに途中で様子を見てもらう
- 緊急時に誰が家へ入れるか決めておく
見守りカメラは便利ですが、映像を見るだけでは、体調が悪くなった子を助けることはできません。
長時間になる場合は、家族、知人、ペットシッターなど、実際に家へ行ってお世話をしてくれる人を確保しましょう。
子犬・子猫、シニア犬・シニア猫、持病のある子は、特にこまめな見守りが必要です。
「何時間までなら絶対に大丈夫」と一律に考えず、その子の状態に合わせて判断してください。
⑥ 来客が苦手な子には「逃げてもいい場所」を

お盆は、普段会わない親戚や子どもが家に来ることもあります。
人が好きなワンちゃんにとっては楽しい時間になるかもしれませんが、知らない人が苦手な子にとっては、家の中に逃げ場がなくなってしまうような出来事です。
特に子どもは予想できない動きをすることもあり、犬や猫にとっては苦手に感じることがあるようです。
来客時はいつも使っているベッドや毛布、キャリー、飼い主さんのにおいがついた物などを置いてあげると、落ち着きやすくなります。
特に猫ちゃんには、自分の意思で隠れられる場所が必要です。
猫の環境に関する獣医学的なガイドラインでも、箱やキャリーなどの安全な場所を用意し、人との接触を猫自身が選べるようにすることが勧められています。
隠れている猫ちゃんを「せっかくだから顔を見せて」と引っ張り出す必要はありません。
怖いときには逃げてもいい。挨拶をしなくてもいい。
その選択肢を残してあげることが、犬や猫の安心につながります。
⑦ 玄関の開閉に注意!脱走対策を強化しよう
来客が続くと、玄関の開閉がいつもより多くなります。
宅配便を受け取っている間や、荷物を運び込んでいるわずかな時間に、犬や猫が外へ飛び出してしまう可能性があります。
来客には、最初に「犬・猫がいるので、玄関を開けたままにしないでください」と伝えておきましょう。
ペットを飼っていない方には、犬や猫の習性が分かっていないこともあります。
また可能であれば、来客中はペットを玄関から離れた部屋に移動させるか、玄関前に脱走防止柵を設置します。
特に猫ちゃんの場合脱走防止の対策は重要です。外に出てしまうと戻ってこられないばかりか、命の危険も多いからです。
これはお盆だけに限らず、普段からの対策が必要です。
さらに、お盆休み前には次の点も確認しましょう。
- 首輪や迷子札の文字が読めるか
- 電話番号が現在も使われているか
- マイクロチップの登録情報が最新か
- 網戸や窓のロックが壊れていないか
- 最近の全身写真をスマートフォンに保存しているか
マイクロチップは、装着しているだけでは十分ではありません。電話番号や住所が変わった場合は、登録情報も変更する必要があります。意外と引っ越しの時に変更を忘れていたりするものです。
環境省の登録サイトでは、飼い主情報や犬猫情報の確認・変更手続きができます。
外から見てすぐに連絡先が分かる迷子札と、外れる心配の少ないマイクロチップ。両方を備えておくと、より安心です。
⑧ お盆のごちそうを犬猫に分けないで

親戚が集まると、テーブルにはお寿司、オードブル、焼き鳥、お菓子など、たくさんのごちそうが並びます。
おねだりしてくる可愛い姿に「少しぐらいなら大丈夫だろう」と、知らない間に誰かが犬や猫へ食べ物を与えてしまうこともあります。
脱走防止のところでも書きましたが、特にペットを飼っていない人は犬や猫が食べてはいけないものについて知らないことも多いのです。
人間の料理には犬や猫にとって危険な食材が含まれている可能性があります。
特に注意したいのは、次のような物です。
- 玉ねぎ、長ねぎ、にんにくを使った料理
- チョコレート
- ぶどう、レーズン
- キシリトール入りのお菓子やガム
- アルコール
- 脂肪分や塩分の多い料理
- 加熱した骨
- 串、爪楊枝、ラップ、包装フィルム
- 保冷剤
ASPCA(米国動物虐待防止協会)も、チョコレート、ネギ類、ぶどう・レーズン、キシリトール、アルコールなどを犬猫に与えてはいけない食品として挙げています。
注意したいのは、食べ物だけではありません。
焼き鳥の串や爪楊枝、肉汁のついたラップ、食品の袋なども、においにつられて飲み込んでしまうことがあります。食事が終わったら、ゴミ箱の中まで確認しましょう。
聞いた話ですが、ある飼い主さんの家にお盆にお孫さんが来てサクランボを食べたそうです。
小さい子なので食べた後サクランボの種をそのあたりにおきっぱなしにしたところ、ワンちゃんが飲んでしまって大ごとになったとのこと。危ないですね。
誤食した可能性がある場合は、食べた物、量、時刻を確認し、すぐに動物病院へ連絡してください。
家庭で塩やオキシドールなどを使い、無理に吐かせるのは危険です。
⑨ 子どもと犬猫を二人きりにしない
犬や猫が大好きな子どもは、うれしくて追いかけたり、抱きしめたり、おやつを何度も与えたりすることがあります。
悪気はなくても、犬や猫には大きなストレスになることがあります。
転倒などで踏んでしまって犬や猫が大けがをすることもあります。
スタッフの知人が、ワンちゃんを飼っている方のお家に家族で遊びに行ったところ、飼っているワンちゃんに赤ちゃんが咬まれてしまったそうです。
しかし飼い主さんは「犬だから仕方ないよね」という感じの反応で、噛まれた親のほうは友人ということで非常にモヤモヤしたとのこと。せっかくの楽しい訪問も台無しになりますよね。
犬がなぜ咬んだのかは分かりませんが、赤ちゃんの匂いや、いつもと違う人の訪問に興奮したのかもしれません。
興奮しやすい子は無理に来客に会わせないこと。
また来客前に、静かな別室や部屋の隅に安心できる場所を用意しておきましょう。
眠っているとき、食事中、トイレ中は触らせないようにしましょう。嫌がっている犬猫を無理に抱っこしたり、隠れた場所から出したりすることも避けます。
耳を後ろに倒す、顔を背ける、体を硬くする、しっぽを強く振る、うなる、逃げようとするといった様子は、「もうやめてほしい」というサインかもしれません。
犬や猫と子どもを同じ部屋で遊ばせるときは、必ず大人がそばで見守りましょう。
これは犬や猫を事故から守るだけではなく、咬まれたり引っかかれたりする事故から子どもを守ることにもつながります。
⑩ 動物病院の休診日を確認しよう

お盆期間中は、かかりつけの動物病院が休診になることがあります。
体調を崩してから慌てて探すのではなく、事前に次の情報を確認しておきましょう。
- かかりつけ動物病院のお盆期間中の診療日
- 近隣の夜間・救急動物病院
- 受診前の電話連絡が必要か
- 病院までの移動ルートと所要時間
- 常用薬の残量
- 療法食やいつものフードの在庫
- ペット保険証と診察券の保管場所
夜間・救急病院を調べたら、名称だけではなく、電話番号と住所もスマートフォンへ登録しておきましょう。
診療時間や受け入れ状況が変更されることもあるため、緊急時は出発前に電話で確認してください。
持病のある子は、病名、服用中の薬、かかりつけ動物病院の連絡先をまとめたメモを作り、預け先や一緒に旅行する家族とも共有しておくと安心です。
⑪ 「いつもの味」が安心につながる
旅行先やペットホテルでは、緊張から食欲が落ちる子もいます。
そのようなときに安心につながるのが、普段から食べ慣れているごはんやおやつです。
いつものフードは、日数分ぴったりではなく、交通機関の遅れや予定変更も考えて少し多めに用意しましょう。
ヘルシーアニマルズには、お出かけや備蓄にも取り入れやすい商品があります。
わんにゃんBIO乳酸菌入り北海道産ヤギミルク
パウチ入りの生タイプなので持ち運びしやすく、そのまま与えられます。普段から飲み慣れている子なら、旅行中の水分補給や食欲が落ちたときのトッピングにも活用できます。
北海道産のフリーズドライシリーズ
北海道鹿肉リゾットなどのフリーズドライごはんは、軽くて持ち運びやすく、旅行や預け先での食事にも便利ですよ。またフリーズドライのおやつもあります!
いつものお気に入りのおやつ達
移動中の休憩や、慣れない場所で落ち着いてほしいときのごほうびに。原材料がシンプルで、食べ慣れた物を選びましょう。
例えばジャーキーはカミカミすることがワンちゃんネコちゃんにとってストレス解消にもなります。
ヘルシーアニマルズでは北海道産の素材を利用したバラエティ豊かなジャーキーをご用意しています!
「鮭とば」「鮭のナカオチ」「タラ」など人間の珍味コーナーのような美味しい品揃えが自慢です。
アカエゾマツ歯みがきジェル
旅行中も毎日の口腔ケアを続けたいときに。普段から使っているジェルであれば、環境が変わっても無理なくお口のケアを続けやすくなります。
ただし、旅行やペットホテルの利用直前に、初めての食品をたくさん与えるのは避けましょう。
万が一体に合わなかったら大変ですから。
新しい商品を持参したい場合は、出発前に少量から試し、便や体調に変化がないことを確認してください。
⑫ お盆休み前の安全チェックリスト

最後に、お盆休み前に確認したいことをまとめます。
- □ いつものフードとおやつを少し多めに用意した
- □ 常用薬と療法食の残量を確認した
- □ かかりつけ動物病院の休診日を確認した
- □ 夜間・救急動物病院を調べた
- □ 迷子札の文字と電話番号を確認した
- □ マイクロチップの登録情報を確認した
- □ 首輪、ハーネス、リードの傷みを確認した
- □ 最近の全身写真をスマートフォンに保存した
- □ 来客へ脱走・誤食防止の注意を伝えた
- □ 犬猫が安心して隠れられる場所を作った
- □ 危険な食べ物やゴミを片づけた
- □ 留守番中の温度管理と停電対策を考えた
- □ 緊急時に家へ入れる人を決めた
- □ ペットホテルやシッターへ渡すメモを作った
予定が決まったら、できるところから一つずつ確認してみてください。
まとめ|少し早めの準備で、みんなが安心できるお盆休みに

犬や猫にとって一番安心できるのは、「いつもに近い環境」です。
いつもの場所。
いつものごはん。
いつもの飼い主さんの声。
帰省や旅行、来客などで生活が変わるときも、できるだけ普段の習慣を残してあげましょう。
お盆休みの事故対策というと、少し大げさに感じるかもしれません。
しかし、1つ1つは「ちょっとした注意」です。
迷子札を確認する。
薬を少し早めにもらっておく。
危険な食べ物を家族へ伝える。
安心して隠れられる場所を作る。etc・・その一つひとつが、大切な家族を守る準備になります。
愛犬・愛猫も、飼い主さんも、集まったご家族も。
みんなが笑顔で、穏やかなお盆休みを過ごせますように願っております!
