
私たち人間の健康について、「腸活」や「腸内細菌の多様性」という言葉を耳にする機会が増えました。
ヘルシーアニマルズは創業時から「腸内環境」に注目しており、各方面から常に最新の知識を取り入れて製品づくりに生かしています。
ところであなたは納豆やヨーグルトなどの発酵食品を選ぶとき、いつも同じものを買う方ですか?
それともいろいろなものを試すタイプですか?
どちらが正解ということはないのですが、納豆やヨーグルトにも色々な菌が使用されているので、あまり同じメーカー、同じ製品に固定せずにさまざまな種類を取り入れたほうがよいという考え方もあるそうです。
ただし、商品やメーカーを変えるだけで腸内細菌が増えると単純に言い切れるわけではありません。
現在、特に重要だと考えられているのは、発酵食品だけでなく、野菜、豆類、穀類、海藻、きのこなど、腸内細菌のエサとなる食材を幅広く食べることです。
実際に、人を対象とした大規模な研究では、食べている植物性食品の種類と腸内細菌の構成に関連があることが報告されています。
では、大切な愛犬や愛猫の食生活はどうでしょうか?
毎日同じフードを食べ、同じおやつをもらう。もちろん、栄養バランスの取れた総合栄養食を基本にすることは大切です。
しかし、毎日まったく同じ食材だけでは、腸内細菌が利用できる栄養も限られてしまいます。
そこで今回は、主食を大きく変えなくても始められる「おやつやトッピングを活用した食材の多様化」をご提案します。飼い主さんはもちろん、ワンちゃんネコちゃんの腸内環境もいい感じに多様化しちゃいましょう!

腸内細菌は健康を支える小さなチーム

まずは、腸内細菌のお話を。
人間はもちろん、犬や猫の腸内には、たくさんの細菌や微生物が暮らしています。
腸内細菌は食べ物の消化や栄養の利用を助けるだけでなく、腸の粘膜を守る、病原体が増えにくい環境をつくる、免疫の働きを調整するといった大切な役割を担っています。
腸内細菌が食物繊維などを発酵させると「短鎖脂肪酸」と呼ばれる物質も作られます。
短鎖脂肪酸は腸の細胞のエネルギー源となり、腸のバリア機能や免疫機能にも関わっています。
犬猫の腸内細菌に関する研究でも、食事に含まれる食物繊維、でんぷん、たんぱく質などによって、腸内細菌の構成や働きが変化することが分かっています。
つまり、腸内細菌は食事の影響を受けながら暮らしているのです。
以前のブログでも、腸内細菌の役割や多様性について詳しくご紹介していますのでこちらもどうぞ!
▶ 愛犬の健康はお腹から!「腸内細菌の多様化」で健康度アップ!
「菌の種類が多い=絶対に健康」ではないけれど

一般的に、健康な腸内環境では、さまざまな菌がお互いの働きを補い合っています。
まるで人間の社会のようですね。
一部の菌が少なくなっても、似た働きを持つ別の菌がカバーできる可能性があるため、腸内細菌の多様性は、腸の環境変化に対応する力のひとつと考えられています。
犬を対象とした研究では、牛初乳を加えた食事を与えた群で、腸内細菌の多様性・安定性の向上とともに、便中IgA腸の粘膜から分泌される抗体)やワクチンへの免疫反応が高まった例があります。
また、食物繊維、プレバイオティクス、プロバイオティクスなどを組み合わせた食事によって、腸内細菌や代謝物、腸の免疫に関わる指標が変化したという報告もあります。
ただし、腸内細菌は「種類が多ければ多いほど必ず健康」という単純なものではありません。
どのような菌がいるか、菌同士のバランスはどうか、腸内でどのような物質を作っているかも重要です。現在も研究が続いている分野ですが、腸内細菌を食事によって支えることは、犬猫の健康管理における大切な選択肢になっています。
毎日同じフードだけになっていませんか?

これ、多くの飼い主さんがわかると思いますが、ペットフードは「同じものを毎日与える」ことが珍しくありません。
お気に入りのフードなら安定して食べてくれますし、飼い主さんにとっても体調や便の変化を確認しやすいというメリットがあります。特に療法食を食べている子は、獣医師の指示を守ることが最優先です。
その一方で、同じ主原料、同じ食物繊維、同じたんぱく源だけが続くと、腸内細菌に届く栄養も似たものになりがちです。
とはいえ、あまり神経質になって主食を頻繁に切り替える必要はありません。
いつものフードを健康の土台にしながら、体質に合う魚、お肉、きのこ、発酵素材、食物繊維などを、おやつや少量のトッピングとして取り入れる方法があります。
大切なのは、たくさん食べさせることではなく、少しずつ無理なく「食材との出会い」を増やすことです。
ペットにとってのおやつは「補食」

「おやつ」というと、人間のお菓子のように、甘いものや余分なカロリーを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、犬猫のおやつには、人のお菓子とは少し違う役割があります。
しつけやトレーニングのご褒美、飼い主さんとのコミュニケーション、食欲が落ちたときのきっかけ、運動後の栄養や水分の補給などです。
選び方によっては、毎日の食事で不足しやすい素材を少量補う「補食」としても活用できます。
「おやつ」という言葉で呼ぶので誤解をされがちですが、ペットにとってのおやつは食事の一部だと考えても良いでしょう。
そんな「おやつ」をどうせ与えるなら、嗜好性だけで選ぶのではなく、原材料や添加物、栄養面にも目を向けてみませんか?
今日はお魚の日、お肉の日、きのこや発酵素材の日というように種類を変えれば、おやつの時間がさまざまな食材を経験する機会になります。
もちろん、おやつを与えすぎて主食が食べられなくなったり、栄養バランスが崩れたりしては本末転倒です。少量を基本に、その子の体重や運動量、体調に合わせて調整しましょう。
同じ食材を食べ続けるとアレルギーになる?

「同じたんぱく質を食べ続けると、いつかアレルギーになる」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
食物アレルギーは、それまで食べたことのある食材に対して免疫が過剰に反応することで起こります。そのため、長く食べてきた食材が原因になることはあります。
ただし、「同じフードを食べ続ければ必ずアレルギーになる」「食材をローテーションすれば予防できる」と証明されているわけではありません。
アレルギーの発症には、遺伝的な体質、皮膚のバリア機能、腸内環境など、さまざまな要因が関わります。
食材の多様化は、アレルギー予防を保証する方法ではなく、腸内細菌に異なる栄養を届け、食の経験を広げる取り組みとして考えるのがよいでしょう。
すでに皮膚のかゆみ、外耳炎、慢的な下痢などがある子は、自己判断で食材を増やさず、先に動物病院へ相談してください。
また、食物アレルギーを調べるための除去食試験中は、おやつやトッピングも制限する必要があります。
腸活・3つの考え方① プロバイオティクス

ここからは、腸活で覚えておきたい3つの考え方をご紹介します。
最初は「プロバイオティクス」です。
プロバイオティクスとは、適切な量を摂取したときに、体によい働きをもたらす生きた微生物のこと。乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌に代表されるバチルス属などが知られています。
菌にはそれぞれ異なる特徴があるため、「乳酸菌なら何でも同じ」というわけではありません。
また、人用の納豆やヨーグルトには、犬猫に適さない味付けや糖分が含まれることもあります。腸活に利用する場合は、ペット用に作られた製品を選ぶと安心です。
ヘルシーアニマルズの「わんにゃんBIO乳酸菌入り北海道産ヤギミルク」は、北海道産ヤギミルクにペット用の乳酸菌を組み合わせています。
無添加・保存料不使用のパウチタイプで、持ち歩いて水分補給に使ったり、いつものフードにふりかけたりできるので、毎日の生活に取り入れやすいのも魅力です。
ヤギミルクと乳酸菌については、こちらの記事でも詳しくご紹介していますのでどうぞ!
▶ 犬の便秘・下痢に効果的?乳酸菌とヤギミルクで腸内環境を整える方法
腸活・3つの考え方② プレバイオティクス

次は「プレバイオティクス」です。
プロバイオティクスが“菌を届ける”考え方なのに対して、プレバイオティクスは“すでに腸内にいる菌へエサを届ける”考え方です。
代表的なものには、オリゴ糖や一部の食物繊維があります。これらは胃や小腸で消化されにくく、大腸まで届いて腸内細菌に利用されます。
ただ菌を摂るだけでなく、その菌たちが働きやすい環境を作ることも大切なのです。
ヘルシーアニマルズの「植物発酵酵素サプリ」は、北海道産野菜を中心とした多様な食材を長期間発酵させて作られています。毎日のフードに加えることで、普段の食事だけでは取り入れにくい発酵素材やオリゴ糖などを手軽に補えます。
液体の発酵野菜ドリンクには、約23種類のオリゴ糖が含まれており、普段摂りいれる機会の少ない微量成分(発酵代謝産物)の摂取も可能となります。
「酵素の働き」を利用して体内酵素の負担を多大に軽減して生体のなかの代謝効率をアップしますし、
オリゴ糖は腸内の善玉菌の大好物ですので、摂取することで腸内細菌の多様化に役立ちます。
さらに、腸活サポート【7days】シリーズは、ホッケ、いわし、鮭の白子、エゾシカレバー、エゾシカハツなど、北海道産の異なる素材を日替わり感覚で取り入れられるシリーズです。
1パックにトッピング1週間分の分量が入っていますので、毎日少しずつ与えていけます。
「色々な食材を試したいけれど、毎日用意するのは大変」という飼い主さんにもおすすめですよ。
腸活・3つの考え方③ シンバイオティクス

そして三つ目が「シンバイオティクス」です。
シンバイオティクスとは、生きた微生物と、それらまたは腸内細菌に利用される成分を組み合わせ、健康を支える考え方です。
- プロバイオティクスで、役立つ菌を届ける
- プレバイオティクスで、腸内細菌のエサを届ける
- 両方を組み合わせて、菌が働きやすい環境を支える
乳酸菌入りヤギミルクと植物発酵酵素サプリなどを組み合わせることは、シンバイオティクスの考え方を参考にした取り入れ方です。
「菌を入れたから終わり」ではなく、「入れた菌や、もともと腸にいる菌をどう育てるか」まで考えることが、これからの腸活です。
食材の多様化は少しずつ始めよう

腸によいものでも、急にたくさん与えると、下痢や嘔吐の原因になることがあります。
新しい食品はごく少量から始め、便の状態、皮膚のかゆみ、耳の赤み、吐き気などがないか確認してください。複数の新しい食材を一度に与えず、一種類ずつ試すと、合わなかった場合も原因を判断しやすくなります。
また、ネギ類、チョコレート、ぶどう・レーズン、キシリトールなど、犬猫に有害な食品は絶対に与えないでください。
持病がある子、療法食を食べている子、投薬中の子、アレルギーが疑われる子は、事前にかかりつけの獣医師へ相談しましょう。
おやつを「腸内細菌を育てる時間」に!

毎日同じものを食べることには、食事管理がしやすいというメリットがあります。一方で、おやつやトッピングを上手に使えば、主食を大きく変えなくても、さまざまな食材を経験できます。
おやつは、単なる楽しみやご褒美だけではありません。
体に必要なものを少し補い、異なる食材を腸内細菌へ届ける「補食」としても活用できます。
乳酸菌などを届けるプロバイオティクス。
腸内細菌のエサを届けるプレバイオティクス。
その両方を組み合わせるシンバイオティクス。
この三段階を意識しながら、いつもの食事に無添加のおやつや発酵素材を少しずつプラスしてみましょう。
愛犬・愛猫の「おいしい!」という喜びが、未来の健康を支える習慣にもつながったら素敵ですね。
今日のおやつから、楽しくおいしい「育菌」を始めてみませんか?
※本記事は一般的な健康情報を紹介するものです。体調や必要な栄養、適切な運動は犬によって異なります。気になる変化がある場合や、サプリメント・リハビリを取り入れる場合は、獣医師や専門スタッフへご相談ください。
