2022.10.28

ペットの健康診断はとっても大切!受けさせていますか?

最近、郵便で届くDMがめっきり減りましたが…
先日、行きつけの動物病院から愛犬あてに(!)はがきが届きました。
健康診断の案内DMです。
この動物病院は、健康診断や予防接種の季節になると
必ずお知らせをくださるので、
うっかり忘れることがなくて助かっています😊
早速予約して、連れていくことにしました。

皆さまもワンちゃん、ネコちゃんを健康診断に連れて行っていますか?
今日は、ペットの健康診断についての話題です。

健康診断を受けるペットは増加傾向!


ペットの予防医療の啓発・普及活動を展開する全国の獣医師団体「一般社団法人Team HOPE 」さんが昨年(2021年)行った「ペットの健康管理に関する実態調査」によりますと、
人間同様にペットに定期的な健康診断を受けさせるご家族は増えていて、
犬は49%、猫は38%にまで増加しているそうです。

【引用】ペットの定期健康診断受診率は増加が続く!健診で7歳以上の犬は44%、猫は47%で病気が見つかる!

この調査によりますと、6年前は犬39%、猫24%でしたので、
特にネコちゃんの受診率の増加が著しいです。

初めて健康診断を受けさせた年齢は0~1歳が多く、
そのうち4割の方が動物病院ですすめられて受診されたそうです。

また、健康診断で病気や異常が見つかった経験は平均すると32%。
7歳以上の犬が44%(7歳以下18%)を占めています。

年々、ペットも大切な家族の一員という意識が高まっていることが、
受診率の向上につながっているのでしょうね。

なぜ、ペットにも健康診断が必要なの?

「ペットはかわいいし、家族の一員ではあるけれども、
動物だし、病気になるのも年を取るのも自然のままで良いのではないか、
健康診断なんて必要ないのでは?」
とお考えの方もまだいらっしゃいます。

人それぞれの考えを否定するものではありませんが、
大切な家族の一員として、できるだけ健康に長生きしてほしいと願うのも
飼い主さんの心ではないでしょうか。

これからは、ペットも健康診断を受けるのが当たり前の時代になってほしい
ヘルシーアニマルズでは心底願っています。

ペットは人間よりもずっと早く年を取ります。
種類や体の大きさ、犬種にもよりますが、
おおむね1年で人間に換算すると4歳以上年を取ると言われています。
皆さんのそばにいる、かわいいペットたちは今、人間の何歳に相当するのでしょうか。
こちらの換算表で確認してみてくださいね。

引用:一般社団法人Team HOPE サイトより

人間よりも年を取るのがずっと早いということは、
いつまでも可愛らしい外見であっても、体内はいつの間にか年を重ねているので、
様々な健康トラブルを発症する可能性が増えてくるということです。
その状態を知ることが出来るのが、ペットの健康診断です。

栄養状態や生活環境が向上しているので、
ペットの平均寿命も年々長くなっています。
健康で長生きするのならよいのですが、万一病気になってしまうと
ペットにも飼い主にも大きな負担がかかります。
定期的に健康診断を受診すると、病気を早期発見することができるので、お互いを守ることにつながるのです。

またワンちゃんにもネコちゃんにも性格的に我慢強く、
苦しかったり、痛かったりするのをじっと我慢して表に出さない子がいます。
飼い主さんにすら弱みを見せないタイプの子です。

そんな子は症状がかなり重くなって初めて飼い主さんが病気に気づき、
病院に連れて行くもすでに手遅れ…ということがあります。
そのような場合も、定期的に健康診断を受けていれば、早く異変に気づけるチャンスがあるのです。

私の知っている方で、
「ワンちゃんが最近フードの食いつきが悪くなった」というお悩みをお持ちだった方がいます。
健康診断を受けさせてみたところ、血液検査の結果、腎臓の機能を示す数値が悪くなっていることが判明し、フードを療法食に替えるべきタイミングであるということが分かりました。

もし、今症状はなくても、なんとなく以前と違うとか、
それだけで病院に行くほどでもないけど、少しだけ気になることがある場合も、
健康診断は原因を知る良いきっかけです。
本格的な病気にならないために、注意する点を知ることができるかもしれません。

ペットの健康診断の内容

人間の健康診断には、血液検査やエコー(超音波)検査、レントゲン検査がセットになっている場合が多いですが、
ペットの健康診断では、問診・触診・視診・聴診・血液検査までを受けておられる方が多いようです。

先ほどの調査によりますと、
「定期健康診断で受診している項目は、問診・触診・視診が約8~9割。
聴診と血液検査は7割。
泌尿器や消化器、内臓疾患の発見に役立つ、尿検査・便検査・レントゲンは3割の受診にとどまるものの伸長傾向」とのことですので、
尿検査・便検査・レントゲンとなると、受診されている方が少なくなるようです。

しかし血液検査だけでは発見できない病気もあります😲

例えば、消化管内寄生虫、膀胱結石、尿路結石、肺のしこり、腫瘍の有無、膝蓋骨脱臼(パテラ)等の関節炎などは血液検査だけでは見つからないのです。

せっかく健康診断を受診するなら、
可能でしたら尿検査・便検査・レントゲン検査も受診するのがおすすめです。

できれば年に1回は受けよう!

ペットに健康診断を受けさせる頻度ですが、
おおむね7歳までは年に1回、7歳以上は年に2回の受診がおすすめです。

ペットも7歳を超えると中高年期に入り、さまざまな病気を発症しやすくなるからです。
人間と同じですね💦

体調の変化も激しいお年頃になりますので、
定期的に検診を受け、かかりつけ病院にデータを蓄積していくことで、
前回との比較ができ、病気の兆候を発見しやすくなります。

ペットによっては、病院に行くことを嫌がるかもしれませんが、
いつまでも健康で、ずっと一緒に過ごすために、
その時はちょっとばかり心を鬼👹にして、
健康診断に連れて行ってあげましょうね!

健康診断がんばったら、いっぱいごほうびちょうだいね!!